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仕事に効く話

内田恭子さんが、キャリアの悩みに回答!「たった一人の女性管理職」「子育て後の働き方」

キャリアや仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性に寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回の回答者は、アナウンサー、マインドフルネストレーナーの内田恭子さん。仕事やキャリアの悩みに答えます。

内田恭子さんのイメージ画像

内田恭子さん

アナウンサー/マインドフルネストレーナー
ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。アメリカ・シカゴ、横浜で育つ。慶應義塾大学商学部を卒業後、フジテレビアナウンサーとして、数々のスポーツ番組などに出演。先進国のメンタルケア、現代社会でのマルチタスクやストレスとの向き合い方に関心をもち、現在は国際資格を持つトレーナーとしてkikimindfulnessを主宰。医学的エビデンスに基づいたマインドフルネスプログラムを企業やアスリート、教育などの現場で提供している。

たった一人の女性管理職。会社を変えるためにできることは?


(40代・交通関係)

地方の中堅企業で働いています。まだまだ男性中心の職場です。経営層・上層部は昭和世代、部下はZ世代。そんな中で管理職となり5年以上経ちますが、社内で女性管理職はいまだに私だけ。古い体質の会社に嫌気がさして、優秀な若手が辞めていくことも。もっと風通しが良い会社にしたいけれど、実際は上と下との板挟みで疲弊する日々。これから社会を担う若手に対し、私ができることは何がありますか。




内田さんの回答「唯一無二のポジションを強みにする」

私も40代ですが、同世代でよくこの手の話題になります。いまだに変わらない価値観の組織や企業はたくさんありますよね。世の中は徐々に良い方向に変化しているとは思いますが、急に企業や組織単位が変わることは難しい。企業や組織には、文化としていまだに男性優位な価値観が残っているところがあるのは否めません。

文化を変えていくことには時間と労力がとてもかかります。私自身、アナウンサーとしてテレビ局で働いていた頃、「女性だから」という理由で男性だったら言われないような言葉を投げかけられたり、悔しい思いをしたりしたこともありました。そんな過去の話を先輩と話した時、「あなたたちの世代でもまだそうなの?」と言われたことも。上の世代の方はこの文化を変えようと必死に頑張って、確かに道筋を作ってくれていました。それでも文化としては変わらない部分もあったのも事実です。

今の時代も、働き方改革などで誰しもが働きやすいルールは制定されていても、文化までは変わっていないところがあると思います。そこを変えることはとても時間がかかることを頭の隅においていただきながら、ぜひご自分にしか務まらないポジションを築いていっていただきたいと思います。

40代は「若手世代の考えていることがわからない」という上の世代と「上の世代に何を言ってもわかってもらえない」と思う若手世代とのちょうど間の世代です。世代間で壁がある中で、橋渡しができるのはまさに質問者の方ですよね。そこを強みにして上の世代と下の世代、唯一両方の話がわかるというポジションをとってはいかがでしょうか。そうすればきっと社内でも「〇〇さんなしでは無理だよね」とさらに頼られる存在になると思います。

「たった一人の女性管理職」というのも孤独な時もありますよね。けれどもその弱みに感じている部分を強みに変えてみる。すごく大変だとは思いますが、きっと上の世代にも下の世代にも理解がある人がいらっしゃると思うので、そういう方達と一緒になって、後世のためにも今のご自分のためにも少しずつ新しい文化を広げていっていただきたいと思います。

子育てが終わった後のキャリアの見つけ方


(30代・IT業界)

小学生の兄弟を育てながら働いています。今はどちらかというと家庭に主軸を置いた働き方をして、自分なりに家庭と仕事を両立できていると感じています。ただ、子どももあと数年で手が離れるはず。その時に仕事へのギアが入るのか心配です。というのも、今仕事で叶えたい目標が見つかっていません。長く働くためにも夢や目標を見つけたいのですが、自然と見つかるものなのでしょうか?

内田さんはアナウンサーから現在、マインドフルネストレーナーとしても活躍されています。どのようにそのキャリアを見つけましたか?





内田さんの回答「キャリアを今の仕事の枠に囚われず考えてみよう」

キャリアって、どうしても最初に就いた職業に基づいて築いていくものと考えがちになりますよね。私の場合、新卒でアナウンサーになったのだから、アナウンサーとしてキャリアを積んでいく…というように。

実際、業種を変えることは大きなチャレンジですし、年齢が上がるほど気力も柔軟性も落ちてくるのも確かです。ただ、キャリアを今の仕事だけに結びつけて考えるのではなく、もっと広い意味で捉えると、多くの選択肢が見えてくると思います。

例えば、ずっと気になっていたけどできていないことや、学びたいけど忙しさで後回しにしていることとか。まずはそういったことを始めてみてはいかがでしょうか。

私自身、アナウンサーから始まったキャリアですが、今はマインドフルネストレーナーとしても活動しています。元々20代の頃から臨床心理士にとても興味があったのですが、20代は仕事で、30代は育児で忙しく、学びに手をつけられていませんでした。40代になりコロナ禍で手が空いた時に「きっと今やらないと一生後悔する」と思い、心理の勉強を始めました。そして臨床心理士の大学院に入るための受験勉強をしている中で、マインドフルネスに出会ったのです。それも最初は教えるために学び始めたのではなく、ただ面白いからという理由で学んでいました。

結果、当初想定していたゴールとは変わりましたが、マインドフルネストレーナーが私のキャリアの一つになっています。一歩踏み出すことで見えてくる扉はたくさんありますよ。

しかも、マインドフルネストレーナーとして大切な「人に伝える」というスキルは、アナウンサーの経験が活かせていると思っています。違う業種にキャリアチェンジしても、これまで培ってきたスキルや経験は活かせると思います。ゼロからのスタートではなく、これまでとこれからの相乗効果を活かせる機会が出てくるのがセカンドキャリアです。

今は誰でも簡単に発信できる時代でもあるので、ある意味、なんでも仕事にできる。起業だって昔より一般的になっています。キャリアを考える上で、恵まれた時代だと思うので、まずは自分の好きなものにトライしてみてくださいね。

【回答まとめ】

・「たった一人の女性管理職」は強みであり、重宝されるポジション

・ずっと気になっていたこと、学んでみたいことに、キャリアのヒントがある

・職種が変わっても、これまでの経験やスキルは必ず活きる



(取材・執筆:菱山恵巳子)



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