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仕事に効く話

「真逆のコンビだからこそうまくいく」近藤春菜さんのチームワーク論

芸能界で長年活躍し続けるハリセンボンの近藤春菜さん。その人気の秘密は、単なる面白さだけでなく、相手を思いやる丁寧なコミュニケーション能力にあります。後編では、近藤さんが大切にしているチームづくりの考え方や、プレッシャーとの向き合い方、自分らしく働くためのヒントについて伺いました。(後編)

 

前編はこちら
https://bemyself.pasonacareer.jp/skill/skill-4662/

 

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近藤 春菜さん(こんどう はるな)

お笑い芸人。1983年生まれ、東京都出身。2003年、箕輪はるかと共にお笑いコンビ「ハリセンボン」を結成。ツッコミ担当。バラエティ番組やコメンテーターとしても幅広く活躍。

チームは、お互いの強みも弱みも認めて補い合っていくもの

ーコンビでのお仕事やテレビ番組の場など、チームで仕事をする時に大切にしていることは?
近藤:チームの人たちの特性や強みを認めて、自分も認めてもらって、その中でそれぞれができることをやると、良い関係になるのかなと思います。

例えば、私と相方のはるか(箕輪はるかさん)は、真逆のタイプなんです。私は自分から積極的にコミュニケーションをとって協調性を大事にするタイプ。はるかとコンビを組んだからその側面が強まった、というのもあるのですが。

一方、はるかは寡黙にじっくり考えた上で発言するタイプ。コンビ結成当初は、ボケとして、はるかにはどんどん喋って、どんどんボケてほしいというジレンマがありました。そうしないとハリセンボンとして前に出られないので。

でも、はるかはおとなしいけど、放つひと言でドカンと笑わせることができる、他の芸人にはないタイプなんです。そのはるかの良さをちゃんと認められるようになってからは、コンビとしてもうまくいくようになりました。はるかが苦手な部分は私が担当すれば良い。これは今でも思っていることです。

チームとしてどう進んでいきたいかを話して、それぞれの特性を生かすことが大切なのだと思っています。

ー相手を変えようとするアプローチではなく、まずは認めることが大事ということでしょうか。
近藤:もちろん私も相手によっては「変わってほしいな」と思うことはあります。そういう時はちゃんと話す。でも、相手には相手の良さと、得意なところがあるから、そこを見つけてうまく伸ばしてもらう。自分もできないこと・苦手なことはたくさんありますし、お互いの特性を認めて補い合っていくしかないのかなと思います。

マイナスな意見よりもプラスの意見の方が信頼できる

ープレッシャーや周囲の評価とはどう付き合っていますか?
近藤:自信が持てない時や落ち込んだ時は、友だちや家族など、信頼できる人にすぐ相談します。共感して寄り添ってくれるので、その言葉を信じるようにしています。

よくSNSのエゴサーチもするのですが、辛辣な言葉よりも、「面白かった」など、良い言葉を信じるようにしています。辛辣な言葉って、書いた人のストレス発散のような側面もあるので。実際に悪口を書き込んでいる人のプロフィールを見ると、他のことに関しても毎回悪口を書き込んでいることが多いです。

でもポジティブな意見って、わざわざその感想を書くためにSNSのアプリを開いて、文字を打ちたくなるくらい良かったということ。しかもそういう人って、他の書き込みも仕事のことや推しのこと、今日のご飯など、日常のことが多いんです。そんな中でわざわざプラスの意見を書いてくれたということは、心からそう思ってくれたんだなと。楽観的な考え方ですが、一つでもプラスの意見があったら、それを信頼するようにしています。

あとは面白い映像や好きな映像を見たり、推し活をしたり。思わず笑っちゃうようなことをして気持ちを切り替えていますね。

ー人と比べてしまうこともあるのでしょうか?
近藤:過去にはありました。でも、これまでの経験や人から言われた言葉で考え方もどんどん変わってきて、今は人と比べなくなりましたね。

特に「この世の全員が、自分の幸せは自分で決められる」と言われた時、すごく納得して。例えば、周囲から見てすごくうまくいっている状況の人でも、その人自身が幸せだと思っているかはわからないわけで。人と比べて「この人より劣っている」と思ってしまっても、自分が幸せだと思っていたら幸せだし、幸せではないと思ってしまったら幸せではない。幸せって周りと比べても意味がないんですよね。

芸人だっていろいろなタイプの人がいるわけで、それぞれ違う生き物。ある芸人ができることでも、私にはできないこともある。でもその逆もある。だから自分自身と仲良くやっていくしかないと、43歳になって辿り着きました。

20代はガムシャラに、30代は経験値が増え、自分らしさが見えてくる

ー自分らしい働き方が見えてきたタイミングは?‎
近藤:20代の頃は、右も左もわからず、目の前のことをガムシャラにやるしかなかったですね。30代になって経験値も増え、少しずつ余裕が出てきて、周りが見えるようになった時、自分が何が得意で何が好きかもわかるようになりました。「こういうことをしたい」「こういうことをやってる時が楽しい」「こういうことが好きだな」と気づいてきた時、自分らしい働き方が見えてくるのかなと思います。

ー向いていないと感じる仕事の乗り越え方は?‎
近藤:20代、30代の頃は、やってみたら周りの人の力によって爆笑が起きるかもしれないし、新しい自分に出会えるかもしれないと思って、頑張っていました。「嫌なことでもやらなきゃいけない」と思っていましたし。

最近は、自分があまり乗り気じゃないものは、無理してやらなくても良いのかなと思っています。これも20代、30代でいろいろ体験してきたからこそ、わかることです。だからこそ若い世代の方は、様々なことに挑戦した方が良いと思います。知らなかった自分にも出会えると思うし、「あ、実はこういうことが好きだったんだ」と気づけるので。

ー向いていないと思っていたけど、やってみたら実は得意だったことはありますか?
近藤:そもそも私、元々はすごく人見知りだったんです!初対面の人と話すことも苦手だと思っていました。それこそ学生時代は、2〜3ヶ月経っても同級生に自分から話しかけられなかったほどに。

でも、人と関わる仕事をしていく中で、人と話すことは楽しいことだと思えましたし、実は自分は人にすごく興味があるということを知りました。自分よりコミュニケーションが苦手なはるかとコンビを組んだことで、「自分が変わらなきゃ」という思いも強かったこともありますが(笑)。そのおかげで、積極的にコミュニケーションがとれる人に変わりました。環境で人は変えられます。

ー最後に、Be myself読者の、管理職や管理職を目指す女性にメッセージをお願いします!
近藤:基本的には、その仕事が好きかどうかが一番大事だと思います。好きかどうかで、自分らしく働けるかどうかも決まるし、続けられるかも決まる。

そもそも、その仕事が好きだからこそ、管理職になりたいと思ったのではないでしょうか。だから辛くなった時は、「私はこの仕事が好きなんだっけ?」と、自分に問いかけ原点に立ち返る。好きだということを再認識できたら、努力もチャレンジもできると思いますよ。


(取材・執筆/菱山恵巳子)

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