内田恭子さんが、人間関係の悩みに回答「夫が愚痴を聞いてくれない」「価値観が合う友だちの作り方」
キャリアや仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。回答者は、アナウンサー、マインドフルネストレーナーの内田恭子さん。夫婦関係、友だち関係の悩みに答えます。
目次
内田恭子さん
アナウンサー/マインドフルネストレーナー
ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。アメリカ・シカゴ、横浜で育つ。慶應義塾大学商学部を卒業後、フジテレビアナウンサーとして、数々のスポーツ番組などに出演。先進国のメンタルケア、現代社会でのマルチタスクやストレスとの向き合い方に関心をもち、現在は国際資格を持つトレーナーとしてkikimindfulnessを主宰。医学的エビデンスに基づいたマインドフルネスプログラムを企業やアスリート、教育などの現場で提供している。
夫が愚痴を聞いてくれない
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内田さんの回答「愚痴ではなく、抱えている問題について対話する姿勢はオススメ」
自分が話したいことに耳を傾けてもらえないというのはとても悲しいですよね。私もそんな状況であればきっと辛くなると思います。ただ、これだけでは何も解決しないので、その前にご主人と普段から対話をきちんとできているかを見直してみるのはいかがでしょうか。一方的に一人が話すのではなく、お互いが色々なことを話し合えているかどうか。まずはそこから見直していかれるといいかもしれません。自分では無意識に一人だけ喋っている、ということはよくありがちなことです。会話のキャッチボールが普段からできているかどうかがキーかもしれません。
あとは、愚痴を愚痴ではなく、面白ネタになるよう伝え方を工夫をしてみてはどうでしょうか。私がよくやるのは嫌なこともストーリー仕立てにしてしまい、夫に話しています。例えば、嫌なことがあったら、嫌なことをしてきた人の登場シーンから話してみる。「今日こんな人が現れて、全然ウマが合わなくて、しかもこんなことがあって…さあ今後どうなるか乞うご期待!」みたいに。そうすると、次に愚痴を話したい時も「この間のあの人、なんと今日はこういうことがあってね…」と、ちょっと面白い話として展開できます。そうすると、相手も続きを聴きたくなるし、愚痴りたい事柄に対する自分の印象も少し変わってきます。嫌なことがただの愚痴ではなく、おもしろ話になってくるのです。一石二鳥ですよ。
たとえ愚痴でも「あの人が嫌で嫌で…」とずっと言っていたら、その感情もさらに加速してしまいます。それよりも「あの人こういうところあるんだよね。今度はこう対応してみようかな。どうなったかはまた聞いてね」というようにシリーズ化したら、自分も愚痴を聞いている相手も楽しめるのかなと思います。
また、子どものことだったら、愚痴ではなくて相談として聞いてみる。「私はこう思うんだけど、あなただったらどう思う?」と向こうの意見も聞いてみる。すると親として一緒に考える姿勢を見せてくれるのではないかなと思います。
夫婦間のコミュニケーションを、ストレスを吐き出すというかたちではなくて、自分が抱えている問題について対話する、という方向に持っていけたら良いですよね。楽しいことがあったらシェアするし、嫌なことがあっても愚痴以外のかたちでシェアして対話する、というようにしていくと、自然と普段からコミュニケーションがとりやすくなっていくかもしれませんね。
価値観が合う人と友だちになりたい
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内田さんの回答「価値観は多面的。それぞれの側面で人付き合いを」
ライフスタイルの細分化が進んでいるので、全ての価値観が一致する人に出会うことは奇跡に近いくらい難しいことに今の時代なってきている気がしています。
そのことをポジティブに捉え、人生のさまざまな側面ごとに価値観の合う友だちと付き合っていく方向に転換していくのはいかがでしょうか。 例えば、仕事の話をするのならこの人、子どもの話をするのならこの人、休日に遊びに行くのならこの人、騒ぎたいのならこの人、この趣味を一緒にするのはこの人…というように。私自身もそれぞれの側面でそれぞれの友だちと付き合っていますよ。
友達の始まりって、本当に小さな価値観の一致からのスタートで良いと思います。例えば、「推しの人が一緒」とか。そのポイントで出会っても、 今度その人の違う一面を知ることによって、「この人の考え方って好きだな」となるかもしれない。
ある意味、価値観が違うからこそ学べることはたくさんあると思います。 価値観が合うから一緒にいることももちろん大切ですが、全ての価値観が合ってしまったら、知らない世界を知らないまま終わってしまうこともあるかもしれません。
もはや価値観が合う合わないよりも、自分がリスペクトできるものを持ってる人を見つけていけば良いのかなとも思います。リスペクトにも色々な角度があるので、すごく明るいところが尊敬できる、この人の周りに流れている雰囲気が素敵とか、些細なところで良いと思います。
自分という人間の中にも様々な「私」がいますよね。すごく真面目な私もいれば、頑固な私、チャランポランな私もいるし、ポンコツな私もいる。自分のそれぞれの一面に合う人と、それぞれのタイミングで一緒にいるというのも悪くはないですよ。
【回答まとめ】
・夫婦間のコミュニケーションは、ストレスを吐き出す場ではなく、対話の場
・愚痴は、面白いネタとしてストーリー仕立てで話してみて
・まずは、何かリスペクトできるものを持っている人と友だちになってみよう
(取材・執筆:菱山恵巳子)
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