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マイキャリアストーリー

『働く中に、自分なりの面白さを見出していきたい』
WILLER ACROSS ビジネスプロデュース事業グループ グループ長 清水優子さん【前編】

誰しも迷うキャリアの決断。管理職として活躍する女性はいつ、何に悩み、どう決断してきたのか。キャリアの分岐点と、決断できた理由を語っていただきます。

今回は、WILLER ACROSS株式会社でグループ長を務める清水優子さんにお話を伺いました。

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清水 優子(しみず ゆうこ)さん

WILLER ACROSS株式会社 クリエイティブビジネス本部 ビジネスプロデュース事業グループ グループ長
2016年、WILLER TRAVEL(現WILLER)に新卒入社。海外・新規事業開発、国内ソリューション事業、IPソリューション事業などを経て、新規事業開発を担当。WILLERの分社化にあたり、新会社WILLER ACROSSの基盤づくりと新部署の立ち上げを経験。社内・クライアントパートナーからの信頼も厚く、初対面でも一気に距離を縮める“ゼロ距離コミュニケーション”が特技

1年目から“自分で船を漕ぐ”仕事がしたかった

高速バスや鉄道、観光などの移動サービスを企画・運営するWILLERグループ。
WILLER ACROSS株式会社は、移動と分野の垣根を超え、さまざまなヒト・モノ・コトとのCROSS(融合)を通して社会課題の解決と新たな価値提供を行う、ソリューションカンパニーです。
清水優子さんは、新規事業開発と社会課題解決に取り組むチームのグループ長を務めています。
全国の交通事業者とネットワークを構築しホテルなどと組み合わせたパッケージ販売やマーケティング施策を提供するほか、海外から日本を訪れる外国人観光客向けの体験アクティビティの企画販売、全国の地方自治体との連携による地方創生の取り組みなど、提案範囲は多岐にわたります。
「WILLER ACROSSが大事にしているテーマは“移動×○○”。移動の先にある体験や価値をどう高めていくか、交通事業者やホテル・宿泊施設、コンテンツの版元、地方自治体など全国パートナーの皆さんと連携しながら新しい企画を積極的に展開しています。その中で私のチームは、“新規事業の開発と社会課題の解決”をミッションに、官公庁や企業パートナーとともに各地のエリア戦略を組み立てながら、地方創生の事業を担っています」
新卒でWILLER TRAVEL(現WILLER)株式会社に入社し、国内外の新規事業プロジェクトを手掛けてきた清水さん。就職活動の軸は、「入社1年目から、いかに自分の思いを形にして世の中に届けられるか」「自分で船を漕ぐような仕事のスタイルで進めていけるか」と、非常に明確でした。
「企業説明会で村瀨茂高グループ代表が『若手に積極的に任せていく』と話をしていたこと、その言葉どおり説明会を若手社員が中心に動かしていたことなどから、『トップのビジョンが現場の行動レベルまで浸透している』と感じました。さまざまな分野のパートナーさんと連携して、新しい企画をカタチにしていく仕事のプロセスにも惹かれました」
“自分で船を漕ぐ”ことへのこだわりは、もともとのご性格と、学生時代のアルバイト経験に強く影響されたといいます。
「昔から人一倍負けず嫌いで、自分に負けるのがとにかく嫌。流す涙の種類でいえば、“9割は悔し涙”といった人生を歩んできました。
そんな中で、学生時代は4年間、チョコレート専門店でのアルバイトに打ち込みました。バレンタインシーズンには全国で開かれる催事の店舗リーダーを任され、スタッフの採用から在庫管理、人員配置、シフト作成、売上目標に対する差分対策まで、幅広い業務を経験させてもらいました。『いかに、お客さまの真のニーズを汲み取り、商品を紹介して、結果を売上につなげるか』、その組み立てを考えるのが面白かったのだと思います」
“移動をエンターテインメントに変える”というWILLERグループの事業方針に共感したことも、入社を決めた重要な要因でした。
「大学が自宅から3時間の場所にあり、往復6時間かけて通いました。1日の4分の1を移動に費やして、さらにバイト先への行き来もあります。この移動時間をどうクリエイティブに過ごすか、と毎日考えていました。移動中に勉強もしたし就活の準備もしたし、バイトの売上目標達成に向けた戦略も立ててと、私にとって、移動は貴重な“考える時間”でした。だからこそ、村瀨代表が話す『移動の価値を変える』という世界観にすごくリンクするものを感じました」

複数のパートナーの架け橋となり調整に奔走。「価値を届けられた」自信が原動力に

“自ら考えて動く”面白さは、入社後すぐに味わうことができました。最初に配属されたのは、村瀨代表直下のチーム。入社から数カ月で、台湾企業との業務提携プロジェクトに携わるなど、グローバル事業開発の最前線に立ちます。
「会社としてグローバル事業の拡大へ力を入れるタイミングだったこともあり、『まずは現地に行き、実態を把握して欲しい』という指示を起点に、いろいろな経験をさせてもらえました。社員一丸となってチャレンジに向かうカルチャーが自分には合っていたのだと思います」
グローバル事業の開発を経て、入社3年目からは国内企画旅行の立案に携わりました。
その後、アニメツーリズムを推進するグループ会社・株式会社クールジャパントラベルへの出向を経験。当時の上司(のちのWILLER ACROSS 宿谷勝士代表)とともに、世の中に新しい価値を提供するための事業戦略をゼロから考える機会を得ました。
コロナ禍に突入した2020年には、アニメやマンガ、ゲーム、アーティストやタレントなどのIPコンテンツ(知的財産権で保護された創作物やアイデア、キャラクターなど)を活用したコラボコンテンツを企画。“推し活”需要を捉えた、新商品の開発を進めていきました。
「コロナ禍における行動制限期間中、全国のホテルは客室稼働率が著しく低迷している状態でした。そこで、私は世界的にも大ヒットしたアニメ作品を担当させてもらい、全国でチェーン展開するホテルと連携したアニメのコラボレーション企画を展開しました。自分だけのプライベート空間でアニメの世界観を楽しんでいただこうと、映画公開のタイミングと合わせて“コラボレーションルーム”を全国14箇所で展開しました」
ファンが思う存分作品を楽しめる空間を提供しながら、ホテルの客室稼働率の向上にも貢献できる。顧客ニーズが形になり、多くのお客さまにしっかり届いたことで、お客さま・ホテル双方の課題解決につながったことの達成感は大きかったそうです。
コロナ禍でも高まり続けるファンダムの熱量に、「世の中の動きを敏感にキャッチし、そのときどきに合う最適なサービスを考えていく大切さを学んだ」と振り返ります。
「複数のプレイヤーと一緒に、企画を練っていき、戦略を作るプロセスに、多くの学びがありました。作品の権利元が大切にしたいこと、ホテルがお客さまに対してオペレーション面で大事にしたいことなど、それぞれの立場で譲れないポイントがあります。自分が架け橋となり、各社の良いところを引き出し調和させながら、どう一つのカタチにしていくか。責任を持って世の中に送り出すにはどうすれば良いか。徹底的に“自分事”として考えたことが、事業の組み立てに良い影響を及ぼしたのではと思っています」
このときに得た成功体験が、今でも自信になっていると話す清水さん。
「クールジャパントラベルは、KADOKAWA社とのジョイントベンチャーで立ち上がった組織です。異なる文化・組織風土の融合と最適化という新しい経験もさせてもらいました。それまではお客さまに対して何を提供できるか、という顧客起点での発想が強かった。
会社として世の中に何を届けるのか、そのためにどのような戦略を立てるのか。経営に近い思考を学んだ経験は、WILLER ACROSSでも確実に生きています」


→「後編記事」につづきます。





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写真:MIKAGE
取材・執筆:田中 瑠子

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