『新たな役割を任されるのは大きなチャンス』<br>NAVICUS・ゼネラルマネージャー 佐久間亜希子さん【前編】のイメージ画像

マイキャリアストーリー

『新たな役割を任されるのは大きなチャンス』
NAVICUS・ゼネラルマネージャー 佐久間亜希子さん【前編】

誰しも迷うキャリアの決断。先輩たちはいつ、何に悩み、どう決断してきたの? 現役で活躍し続ける女性たちに、これまでのキャリアの分岐点と、決断できた理由を語っていただきます。

今回は、株式会社NAVICUSでコンサルティングDiv.ゼネラルマネージャーを務める佐久間亜希子さんにお話を伺いました。

佐久間 亜希子(さくま あきこ)さんのイメージ画像

佐久間 亜希子(さくま あきこ)さん

株式会社NAVICUS
コンサルティングDiv.ゼネラルマネージャー

エンドユーザーの喜びに直接触れる、SNSマーケティングに夢中に

― SNSマーケティング支援を中心に、企業のマーケティング戦略全般のコンサルティングを行う株式会社NAVICUS。佐久間さんがNAVICUSにジョインしたのは、会社が設立された翌年である2019年9月。7番目の社員として入社したのち、SNSマーケターとしてさまざまな業界・企業のマーケティング戦略の立案、実行に伴走してきました。現在、コンサルティング部門と営業部門のゼネラルマネージャーを兼務。34人のメンバーを束ねています。

SNSマーケティング領域で長くキャリアを重ねてきた佐久間さんですが、ファーストキャリアの選択時には「将来のキャリアや仕事について深く考えていなかった」と振り返ります。
 
「大学ではフランス文学を専攻していました。高校時代から世界史が大好きで、中でもフランス史に魅せられていたんです。大学ではアカデミックな学びが楽しくて、就活を始めるまで、学びを仕事に生かすという発想はまったくありませんでした。
当時はITバブルで、ITベンチャーがもてはやされていた時代。編集や記者の仕事にも憧れがあったのですが、『これから紙はなくなって、ITの時代が来る』『Web系の編集ならWebディレクターだ』と思い、内定をもらったベンチャー企業にさくっと入社を決めました」
― 入社したのはWebコンテンツを作る小さな会社でした。「手に職をつけていかなければ、これからの社会で生き残れない」と3年間、コンテンツ作りや発信を手掛けましたが、会社自体の業績不振もあり転職を考え始めます。
 
「正直、就職活動時にもっといろいろな企業を見て検討するべきだったという後悔もありました。でも結果的に、最初の会社の仕事を通じて知り合った人に、コンテンツ作りの実績を評価されて、大手総合通販事業会社に入ることになりました。その意味で、人との出会いがキャリアを広げてくれた実感があります。
『目の前の仕事にちゃんと向き合っていれば、必ずどこかでそれを見てくれている人がいる』と信じられるようになりましたね。」
― その会社には約12年在籍しましたが、その後、転職した上司から誘われる形で新たなフィールドに移ります。次の会社は、大手通信会社傘下でショッピングサイトの企画・運営を手掛ける会社でした。
前職でSNSマーケティングの面白さにハマっていた佐久間さん。元上司からの「マーケティング機能を強化してほしい」というオファーに、前のめりに飛び込んでいきました。
 
「SNSマーケティングは、企業の“顔”を作る仕事だと思っています。自分たちが発信したものがエンドユーザーに直接届き、喜んでいる様子や盛り上がりを体感できる。定性的なコメントにリアルタイムで触れられるマーケティングは、SNSマーケティングのほかにないと、その面白さに夢中になっていました。

12年働いた通販会社では、Webサイトにコミュニティ機能をつけてユーザー同士の会話を生み出したり、LINE公式アカウントの運用で登録者を1200万人まで伸ばしたりと、こちらの仕掛けが届いてユーザーが動く様子を目の当たりにし、感動することがたくさんありました。新しい会社で、そのノウハウを生かしていけるのがうれしかったですね」

人の縁に救われて、新たなキャリアが広がっていった

― 意欲を燃やしながら、約1年間、SNSマーケティングを担当した佐久間さん。しかし、事業方針上、外部集客の注力を緩めることになり、ソーシャル戦略からいったん離れることになります。
 
「新たにバナー広告などを担当するようになり、それはそれでやりがいはあったのですが、やっぱりSNSマーケティングがやりたい…という思いは拭えなかった。その思いを、SNSでつぶやいていたところ、あるマーケティング関係者の方が、NAVICUS代表の武内を紹介してくれたんです。『SNSマーケターを探している人がいるから繋ごうか』と言ってくれて、すぐに武内とランチに行くことになりました」
― 代表と話をした結果、業務委託という形でNAVICUSの仕事を手伝うことに。当初は、あくまでも“手伝う”というスタンスだったそうですが、次第に、クライアント企業のSNS運用支援に手ごたえを感じるようになりました。
 
「それまで、事業会社内で当たり前にやっていたSNSマーケティングの手法やノウハウを伝えたら、お客様から驚くほど喜ばれたんです。キャンペーンを提案したときも、他社とのタイアップ企画と共に、知り合いのタイアップ先を紹介したら、すごく感謝してくれた。
何をやっても喜んでくれて、もっと多くの企業に喜んでもらいたい、私が知っているノウハウでもっと貢献したい、そんな思いが日に日に大きくなっていきました。それに、SNSマーケティング支援をメイン事業にしているNAVICUSなら、大好きなSNSマーケティングから離れることはないでしょう。気づけば武内に、『いつから入れますか』と聞いていましたね」

→後日公開の「後編」に続きます。





~あわせて読みたい記事~
◇選択した道に“責任”を持つ(セブン&アイ・ホールディングス・人事/土岐さんのインタビュー)
◇周囲のフィードバックを受け入れ、自分の強みを知る(アズパートナーズ・人事/可知さん)





写真:MIKAGE
取材・執筆:田中 瑠子

  • line
  • リンクトイン

RANKINGランキング

  • 週間
  • 月間