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リーダーズ座談会

管理職になってから自分の時間が足りない! タイムマネジメントのコツ

なかなか社内では相談できない悩みを語るべく、女性管理職のオンライン匿名座談会を実施! 今回のテーマは、「自分時間のつくり方」について。管理職になってますます難しいタイムマネジメント。みんなはどうやりくりしているの?



【参加者】
Aさん(41歳):広告系企業勤務。10名の部下を束ねる部長。

Bさん(44歳):出版系企業勤務。10名の部下を抱える月刊誌副編集長。夫と暮らしている。

Cさん(45歳):アパレル企業勤務。企画・デザインを行う。現在の部下は1人。小学校高学年の子どもがいる。

自分一人ではなく、チーム全体でのタイムマネジメント意識が必要

――管理職になってから「時間が足りない!」と感じることは増えましたか?
Bさん:そうですね。打ち合わせや会議が増えるので、いつの間にか1日が終わっている感覚。自分の作業時間の少なさに驚きます。

Cさん:わかります。会社の慣例で出ないといけない会議が多くて、実務ができないんですよね。正直、この会議って無駄では? と思ってしまうこともあります。

Aさん:結局仕事の生産性を上げることでしか時間は作れないですよね。でも、それで時間を作っても、他の業務が舞い込んできて、なかなか自分の時間が取れないという負のループになりがち。

Bさん:そうなんですよ。あと、月末はメンバーから上がってきた請求書の承認や差し戻しで実務の時間が取れない! 細かいメンバーのミスのフォローに時間が取られてしまうので、事務処理はメンバーで共有できるようにマニュアル化しなきゃなあと思っています。

Aさん:たしかに。そうすればメンバー全員の無駄な時間が減りますよね。

Cさん:管理職とは言え、チームで働いている以上、一人だけ時間を作ろうとするのは不可能。結局みんなが業務の効率化を意識しないと続かない。逆にみんなで意識すれば、全員のワークライフバランスが保たれると思います。あくまで理想ですが……。

チャットやメールはルールを決めて、他人の時間を奪わない!

Bさん:自分も振り返るとそうだったなと思いますが、若くて体力あるうちは頑張れてしまうから、何も思わず残業をしてしまう。本人は良かれと思ってなのでしょうけど、部下から夜中にチャットが飛んでくると「明日にしてくれ~」と思ってしまいます(笑)。

Aさん:あるあるですよね。自分でボールを持っていたくないから業務時間外にパスしてしまうのは、結局人の時間を奪ってしまうこと。メンバー間でも「チャットは17時まで」「それ以降は翌朝対応」などルール決めは必要かもしれないですね。
メンバーは「早く報告すべき」と思って時間外でもチャットを送ってることも。ルール作りは必須。
Cさん:リモートワークが浸透して、気軽にチャットが送れるようになったからこそ、仕事とプライベートの垣根が曖昧になってきている気がします。

Bさんリモートワークでも定時にしっかり仕事を切り上げる努力は必要ですよね。

Cさん:その通りですよ。こっちとしては、年齢的にもその日のうちにきちんと体調を整える時間がほしい。夜はゆっくり食事してお風呂に入ってちゃんと寝る、といった基本的なことですが。

Aさん:意識しないとついつい仕事しすぎてしまいますよね。私は最近、夜型の仕事スタイルを見直して、もし仕事が残っていても、早起きして仕事をするようにしました。その方が夜のプライベート時間を確保できるし頭も冴えているしで一石二鳥です。

プライベートの自分時間が、仕事の質を上げる!

Aさん:とは言え、まだまだワーカホリックになりがちで、特に管理職になって経営者視点で働くようになってからは、仕事とプライベートの切り替えがしづらくなったと感じます。

Bさん:生活情報系の雑誌を担当しているからかもしれませんが、プライベートの時間でのインプットがあるからこそ、仕事としてアウトプットできると感じます。料理や家事からもアイディアが生まれるので、大切な時間です。

Cさん:結局、プライベートの時間も仕事の質向上に繋がるんですよね。かつてはプライベートでも家事と育児に追われていたことがストレスでしたが、よく考えたら家族のために使う時間だって、自分一人だったら経験できない貴重な時間。ある意味仕事にも活かせるインプットだと考え方を変えてからは、子どもの学校の行事や役員なども積極的に関わり、プライベートが忙しいことも楽しめるようになりました(笑)。

Bさん:あと単純に、私はプライベートの時間が取れないとなんのために働いているのかわからなくなるタイプ。平日は定時で帰って、リモートでも定時で切り上げて、自分の時間や家族と過ごす時間はなんとしてでも確保しています!

Cさん:管理職自らその姿勢を見せるのは偉いです! あと意外と通勤時間もオンオフの切り替えになっていると感じます。片道1時間の間にオンライン講座を見たり、読書をしたりしています。

Aさん:「ながら時間」の活用もプライベートの時間確保には必要ですよね。

Cさん:家事の間にオーディブルでニュースを聞くこともあります。プライベートの時間も情報のインプットだけに充ててしまうのもバランスが悪いので。

Bさん:その通りで、プライベートでは徹底的に身体を休めることも大切だと感じます。

Cさん:睡眠時間を削ったり、身体の不調を放置するような働き方はしたくない、というかできないですよね。

Aさん:たしかに。長く働くためには自分を積極的に労わらないと。そう思うと、家事代行やお子様がいる方はベビーシッターの活用ももっと気軽にしていきたいですね。そのための福利厚生を企業が導入してくれたら素敵だなと感じます。

Bさん:いいですね~。女性管理職を増やす上でも、そうした取り組みは必要ですよね。仕事もバリバリ、家のことも完璧に! は、もはや不可能。仕事は仕組みを作って効率化、プライベートも誰かに頼ることがもっと当たり前になると良いですよね。

仕事もプライベートも、ついつい頑張ってしまいがちですが、一人で抱え込まず、無理をしすぎないことが、長く働く上では必要なスキルかもしれません。

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