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暖かさとおしゃれを両立させるウォームビズ
骨格診断でスッキリ見せて脱・着ぶくれ!

冬本番の変わりやすい天候と、屋外と室内の寒暖差。“着ぶくれ”は、俳句の冬の季語でもあるほど寒い時期の定番とも言える現象です。

しっかり防寒したいけれど、モコモコと着ぶくれて野暮ったくなるのは避けたいですし、オフィスではすっきりとスマートな印象を与えたいもの。

地中温暖化防止策の一環として、クールビズに続きウォームビズに取り組んでいる企業が年々増えている今、暖かいけどおしゃれな装いを身に纏うことで、よりエレガントでスマートな女性を印象づけましょう。

今回は、骨格診断の視点を踏まえながら、暖かさとおしゃれを両立させる「脱・着ぶくれ!」のポイントをお届けします。

骨格診断とは

私たちが生まれながらに持つ、骨や関節の大きさや体のライン、筋肉や脂肪のつき方の特徴から似合うデザイン、素材や柄を導き出すのが骨格診断です。

自分の骨格のタイプを知ることで、似合う服のテイストが分かりますし、似合うデザインや素材や柄を身につけることで、スタイルアップが叶い、グッとエレガントで垢ぬけた印象になります。

簡単に自分のタイプがわかる“骨格診断チェックシート”を掲載しますので、どのタイプにチェックが多く付くか是非試してみてください。

身長や体重などは関係ありません。自分の体型のことはよくわからない!という場合は、ご家族やご友人と比べてみましょう。

自分の体形を知り、特徴を踏まえた服を選ぶと、冬場に気になる着ぶくれを防ぐことができます。

骨格のタイプをチェックしたら、次はタイプ別に似合うコートとニットをご紹介します。
特にコートはデザインとライン、ニットは襟ぐりの形と編み目に着目しましょう。

ストレートタイプにおすすめのコートとニット

体全体に立体感があり、厚みのある”ストレートタイプ”に似合うコートは、チェスターコート、トレンチコートなどシンプルなデザインのコートです。Iラインを強調することでほっそりと見え、スタイルアップが叶います。

素材は、ウールやカシミヤ混などの、なめらかで上質なものが良いでしょう。ダウンコートの場合は、ステッチの幅が狭く、すとんとしたシルエットのシンプルなデザインを選びましょう。いずれも膝上〜膝下丈の長さで、まっすぐなシルエットであることがポイントです。
苦手なのは、ファーが付いているポンチョやニットコートです。着太りして見える可能性があります。モッズコートなどをルーズに着崩すことも苦手です。

ニットは、細い糸で編み目の細かいハイゲージで、Vネックの正統派なデザインが似合います。カーディガンは、首元をすっきり見せるVネックやUネック、もしくはボタンのないIラインシルエットのものを選ぶとすっきりします。

ふんわり・ゆったり、ルーズなものは着太りして見える可能性があるので、気をつけましょう。

骨格タイプストレートな私が、必ずチェックするポイントは、コートもニットも”肩”のラインです。近年のトレンドでもあるドロップショルダー(ショルダーポイントよりも腕側に落としたデザイン)や、ラグランスリーブは、ストレートタイプの体の厚みをさらに強調してしまうので注意しています。

ウェーブタイプにおすすめのコートとニットは

体が薄く華奢で、首・手首・足首が細い”ウェーブタイプ”に似合うコートは、ウエストが細くなっているAラインコートや、フードや襟元・袖口にファーがついているコートと、ピーコートです。

裾に向かって広がるAラインで、短めの丈でコンパクトなシルエットがスタイルアップを叶えてくれます。

素材は、アンゴラなどの素材や、ツイード、起毛しているウールなど、ふんわり感の出る素材が良いでしょう。ダウンコートの場合は、ステッチの幅は広く、サイズはコンパクトなものを選びましょう。襟が大きめ、高めのダウンコートもおすすめです。

苦手なのは、シンプルすぎるチェスターコートやトレンチコートです。体の薄さが強調されて物足りない印象になってしまいます。
丈が長く、大きめでゆったりしたシルエットも、服に着られて見えるので苦手と言えるでしょう。コンパクトなサイズを選ぶように意識してみてください。

ニットは、ウェーブタイプの得意分野です。柔らかな素材で、詰まった襟元やラウンドネックが似合います。アンゴラやモヘアなどのふんわりしたニット、カーディガンとセットになっているツインニットもおすすめです。ダボっとしている丈の長いものは、野暮ったく見えるので、気をつけましょう。

腰上の丈のコンパクトなサイズを選べば、ウェーブタイプに似合うニットは沢山ありますので、普段の着こなしにどんどん取り入れてくださいね。

ナチュラルタイプにおすすめのコートとニット

筋肉や脂肪よりも、しっかりしている骨や関節が目立つ”ナチュラルタイプ”に似合うコートは、ダッフルコート、ムートンコートなどラフなデザインのものです。ゆったりした大きめのシルエットでロング丈のコートや、太め毛糸を使ったざっくりニットコートも、ナチュラルタイプの得意なデザインです。

素材は、厚手でざっくりした素材が良いでしょう。ダウンコートの場合は、ステッチの幅が広く、ファーのフードが付いているアウトドアに活躍しそうなデザインを選びましょう。モッズコートのカジュアルな雰囲気も似合います。ここ数年トレンドの、裏地のない一枚仕立てのコートもおすすめです。

苦手なのは、女性らしいシルエットのAラインのコートやシンプルでコンパクトなトレンチコート。肩幅が合わなかったり、がっしりと見えてしまいます。

ニットは、編み目の粗いローゲージで、ハイネックのラフなデザインが似合います。カーディガンは全身を包むようなロング丈がおすすめ。ボックスシルエットのニットも、着るだけでおしゃれに着こなすことができます。薄手のニットより、骨感の目立たないざっくり・ゆったり系が似合うのが特徴です。

暖房に頼りきらず、冬を快適に過ごすための工夫が必要とされるウォームビズでは、首元を温めるタートルネックやハイネック、モックネックのトップスが活躍してくれます。

タートルネックの襟の高さは首の長さよりもかなり余裕があるため、ネック部分を中間あたりで折り返すか、首元でくしゅくしゅにして着用するのが基本です。それに対し、ハイネックとモックネックは何も手を加えず、そのまま着用します。そのぶん、ネック部分は首へのフィット性が高い生地や、型崩れしにくい厚めの生地が使われています。

骨格タイプ別の似合う襟ぐりのデザインは、ストレートタイプにはハイネック、ウェーブタイプにはタートルネック、ナチュラルタイプにはモックネックがおすすめです。

スッキリと見せながら、デザインや素材によって保温性が異なりますので、その日の気温や天気に合わせて選びましょう。

内側、裏側からポカポカするアイテム

脱・着ぶくれの強い味方として、思い浮かぶのは高機能インナーですよね。ヒートテックをはじめ、複数のメーカーが独自の発熱・保温効果をうたう商品を開発しています。肌触りや着心地にもこだわりたい方は、化学繊維のものよりも綿混の吸湿発熱機能インナーがオススメです。

足元の冷えが気になる方には、ぱっと見ると普通のタイツなのに、実は裏側がモコモコしている裏起毛タイツも良いでしょう。
裏起毛にありがちなもっさりとしたシルエットを防ぐ着圧設計やサポート付きのタイツもあります。表面は黒、裏面はベージュで、うっすらベージュが透けてストッキング⾵に見える裏起⽑タイツにも注目です。ストッキング風なので重たくならず冬でも軽やかに見えますね。

暖かいのはもちろん、体にフィットするサイズを選ぶことが、着ぶくれ防止のコツです。

まとめ

暖かさとおしゃれを両立させるための着ぶくれ対策をご紹介しました。
まだまだ寒い日が続きますがオフィスでもお取引先などでも、エレガントですっきりとした装いを纏いたいものです。

見える部分は骨格のタイプ別のスッキリ見えするアイテムを、見えない部分には保温アイテムをしっかりと取り入れて、メリハリのあるスタイリングをすることがポイントです。

脱着ぶくれ!で、真冬も快適に過ごしましょう。

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イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

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