なりたい私になる! 目標達成のための「モチベーションとやる気スイッチ」
今年こそ、仕事を楽しくやりたい!
今年こそ、資格を取って昇格を目指したい!
今年こそ、ダイエットに成功したい!
今年こそ、素敵なパートナーと幸せな日々を送りたい!
年始に「今年こそ!」と、仕事やプライベートでの目標を立てる人は多いと思います。
でも、年末にどれだけの人がその目標を達成出来ているでしょうか・・・?
私は目標達成を目指すアスリートやビジネスパーソンのメンタルトレーニングをしています。メンタルトレーナーになる前の私は、会社で営業の仕事をしていました。当時は目標を立ててもすぐに挫折したり、商談が決まらないと自信をなくして、チャレンジをしなくなってしまったり、プライベートに関しては、そもそも立てた目標を忘れてしまう・・・なんていうことがよくありました。
25歳でメンタルトレーナーへの道を目指し、33歳でメンタルトレーナーとして起業し、好きな仕事で成功するまでに、私自身がとても重要視したのが「モチベーションコントロール」でした。
目標を立てて達成出来る人とそうでない人には、「モチベーション」をしっかりと持てているかが大きなカギになります。
モチベーションとは?
モチベーション=動機付け
モチベーションとは「何のためにその目標を達成したいのか?」という明確な動機を意味します。
この「何のために」がハッキリと自分の中にあるか、ないかが目標達成への大きなカギになるのです。
モチベーションには大きく分けて2つの種類があります。
内発的モチベーション :好き、喜び、楽しい、充実感、達成感、やりがい など
外発的モチベーション :お金、肩書、キャリア、高級なもの、世間的な評価 など
ある人気アーティストさんと対談をした時に、「なぜアーティストになろうと思ったのですか?」と質問をしました。するとその方は「僕はとにかく女性にモテたかったんです。顔はイケメンじゃないし、でも歌は好きだし上手いと自覚があったので」と仰いました。
私が担当するアスリートにも「有名になって、女子アナウンサーと会いたい」という選手もいました。そして実は私もこの世界に入るきっかけの一つが「好きなアスリートや芸能人と会いたい、ファンじゃなくて同じ土俵に立ちたい、一緒に仕事をしてみたい」というものでした。
この、モテたい、会いたいという『下心』のようなモチベーションは、何となく不純なイメージを持たれますが、実はとっても強い目標達成への動機になります。
自分が本当にほしいものは何か?
好きな人が出来るとあっという間にダイエットに成功する。という人が多いのも、「好きな人に好かれたい、次に会う時までにキレイになりたい」という、明確なモチベーションが自分の中にセットされるからです。
お金のため、地位や名誉のため、というのも一見良くないかな?と感じるかもしれませんが、決して悪いことではありません。モチベーションをセットする上でとても大事なことは『自分が欲しいものを明確にして、それを認めること』なのです。
・昇格して、もっと部下や周りから慕われたい
・もっと収入を上げて、好きなブランドの服やバッグを買いたい
・社内での自分の影響力を高めたい
というような自分の願望を明確にすることです。それは他者からどう思われるとか、世間的に良さそうとか、そういうキレイごとではなく、自分の中にある「すごく手に入れたいもの、本当に欲しいもの」をしっかりと認めることが、特に大きな目標達成のためには必須になります。
目標を達成するまでには、我慢や辛いこと、乗り越えなければいけないことも出てきます。それを支えてくれるのが、モチベーションです。
辛い時、しんどい時に「ここを越えたら、あれが待っているんだ!」というモチベーションがないと、「今日はいいや。疲れているから明日にしよう。」「どうせやっても無理。」というような、目先の気分や欲求、ちょっとした自信のなさに負けてしまいます。
ぜひあなたにとって目標の先にある「欲しいもの」をしっかりと考えるところから、目標設定を見直してみてください。
やる気スイッチの入れ方
目標に向けて取り組んでいる方からよく相談されることのひとつが「やる気」についてです。
「資料作成を終わらせなきゃいけないと分かっているのに、なかなか手を付けられない」
「休みの日は家を片付けようと思っていたのに、手を付けられなかった・・・」
このような経験、ありませんか?
やる気があればすぐに出来ることも、やる気になれないとなかなか行動に移せませんよね。
実は「やる気スイッチ」の入れ方はとてもシンプルであり、シンプルであるからこそちょっと難しいのです。
私たちは好きなこと、やりたいことをする時には「やる気」は必要ありません。友だちに会いたい、好きなYouTubeを見たい、あの洋服を買いたい、夜中にケーキを食べたい・・・と思ってしまった時、そこにやる気はいりませんよね?
裏を返せば、やる気が必要なことは全て「今、やりたくないこと」です。
まずはここを自覚してください。
そして、これも皆さんきっと経験があると思うのですが、『やる気は、やり始めると出て来る』ものなのです。
「面倒だけど、ちょっと掃除しよう」と思ってやり始めたら、あっちもこっちも掃除してしまったことありませんか?
面倒だけれど、少しだけプレゼン資料を修正しようと思ってやり始めたら、細部まで凝って凄く時間をかけて作っていたり。
このように、私たちはやりたくない、億劫なことでも「やり始めるとやる気が勝手に出て来る」スイッチを持っています。この機能を意図的に使うことが大切です。
最初の5分が未来を創る
とりあえず5分やってみて、それでも本当にやりたくない、出来ない時は考える
とりあえず5分やらないといけないので、そこまでは重い腰をよっこいしょと上げなければいけないのですが、ぜひ実践してみてください。
その時に同時に思い出して欲しいのが「これをやることが欲しい未来に繋がっている」という、大切なモチベーションです。
誰でも出来るような面倒な雑務やお掃除にモチベーションをセットするのはちょっと難しいかもしれませんが、仕事のスキルアップや資格取得、ダイエットであれば「今これをやることで、目標に近づく」ということを意識して、やる気スイッチを入れ、行動しやすくなります。
まとめ
「目標の先にある手に入れたい物」=モチベーションを常に意識して、やる気をコントロールする。そして行動できた時には「よくやった!」と自分を承認して、自己肯定を行うこと。これが目標達成出来るか、出来ないかの大きなポイントになります。
皆さんが仕事、プライベートでの今年の目標を達成して、より幸せな1年を過ごせることを応援しています。
メンタルトレーナー・石津 貴代 さん
日本代表、プロ選手などトップアスリートから芸能関係者、経営者、教育現場でこれまでのべ5,800名以上のメンタルトレーニングを行う。20歳よりラジオパーソナリティとしてスポーツの現場取材をする中で、目標達成におけるメンタルの重要性を体感する。2004年メンタルトレーナー養成機関に入校、トップアスリートの現場にて実習を重ね、2007年に独立し「Lieto-Mental Conditioning-」設立。2017年「株式会社リエート」を設立。 現在は、企業や自治体、教育現場での講演や出版・メディアでの活動も行っている。
<著書>
『緊張をコントロールして最高の結果を出す技術』すばる舎
<読者へのメッセージ>
メンタルトレーニングというと、アスリートや心が弱っている方がやるイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には「もっと仕事を頑張りたい!素敵な恋愛、結婚をしたい!キラキラ輝く自分になりたい!」という女性も多く受けてくださっています。あなたの人生がさらに輝くためのお役に立てたら嬉しいです。
『プロフェリエ』の石津 貴代さんのページはこちら