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マイキャリアストーリー

『目指すあり方は、“変化し続けられる人”であること』
TRUNK・プランニングディレクター 松井美侑季さん【前編】

誰しも迷うキャリアの決断。先輩たちはいつ、何に悩み、どう決断してきたの? 現役で活躍し続ける女性たちに、これまでのキャリアの分岐点と、決断できた理由を語っていただきます。

今回は、株式会社TRUNKのTRUNKアトリエに所属し、プランニングディレクターを担う松井美侑季さんをインタビュー。ウェディングプランナーからホテルの企画立案へ、さまざまな職種を経験しながら得た仕事観を伺いました。

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松井美侑季(まつい・みゆき)さん

株式会社TRUNK
TRUNKアトリエ プランニングディレクター プロジェクトリーダー 採用担当
大学卒業後、教育関連企業を経てテイクアンドギヴ・ニーズに入社。ウェディングプランナーや人材育成、広告、マーケティング、商品開発職などを経て、2019年にTRUNKに入社。

お客様を想って働く、ウェディング事業に惹かれた

- 等身大の社会貢献『ソーシャライジング』をコンセプトとしたTRUNK(HOTEL) CAT STREET(神宮前)、築70年の元芸者の稽古場をリノベーションしたTRUNK(HOUSE)(神楽坂の一軒家ホテル)など、唯一無二のホテル空間を提供している株式会社TRUNK。 「日本を代表するホテル業界のリーディングカンパニーとなり、日本の観光価値を高める。」をビジョンに掲げ、ホテルコンサルティング事業なども幅広く手掛けています。

TRUNKアトリエチームでプランニングディレクターを務める松井美侑季さんは、新規ホテルの拡大に向けて、用地獲得のための企画立案から、プロジェクトの立ち上げ、進捗管理など幅広い業務をカバーしています。建築家やデザイナーなどクリエイティブメンバーとの調整を進めつつ、目指すべきコンセプトがぶれないよう、全体を俯瞰してリードしていくのが松井さんの役割です。
「真っさらな土地にホテルを作るケースもあれば、既存の建物の中身をリノベーションするケースもあります。いずれのケースでも共通して大切にしているのは、ディスラプティブ(振り切った)・ラグジュアリー。ただ豪華なだけではない豊かさを、ホテル空間でどう作っていくか。安心・安全・心地よさをベースに置きつつ、TRUNKにしかない遊び心のある空間づくりに向けて、いつも試行錯誤を続けています」
- 2019年のTRUNK入社以前は、親会社である株式会社テイクアンドギヴ・ニーズで、ウェディングプランナーやウェディング関連の商品開発・マーケティングなどを手掛けてきた松井さん。“ホスピタリティ”を提供価値とする、ホテル業界とウェディング業界。そこに興味を引かれたのはなぜだったのでしょう。
「大学は音楽学科を専攻し、幼少期から約20年間、クラシック音楽の世界にいました。プレイヤーではなく音楽に関わる仕事に就こうと、教員免許を取得し教育業界に進んだのですが、誰かの役に立てている実感が得られず、すぐに退職してしまいました。ちょうどそのとき、地元・札幌の新店舗出店に伴いウェディングプランナーを募集していたのが、テイクアンドギヴ・ニーズだったんです。
お客様の人生に寄り添い、多くの人を巻き込みながら結婚式を作り上げていく仕事は、”ホスピタリティの最たるもの“だと思いました。私自身、人のために尽くして働いてみたい、という思いが強く、また、”ウェディング業界で圧倒的に先を行くんだ“という会社の目指すビジョンにも感銘を受けました」
- 約5年間、札幌から東京へと勤務地を変えながら、ウェディングプランナーとして経験を重ねた松井さん。20代後半になると、「新しい領域で新たなスキルを身に着けて自分を成長させていきたい」と考え、社内で未経験職種にもチャレンジしていきました。
「人材育成に寄与したいという思いから、新卒・中途社員の採用や研修に携わった時期もあります。その後も、M&A先の従業員の育成や、会場・施設のリノベーション、広報のためのビジュアル撮影、発信、マーケティングなど、幅広い仕事を担当しました。
中でも、クリエイティブの専門人材の皆さんと広告作りを手掛けたり、簡素な会議室スペースを魅力ある空間に変えていったりするリノベーションに心躍ることが多く、クリエイティブ志向をもっと追求したいと思うようになりました。それが、ホテルの企画立案を手掛ける今の自分につながっています」

仕事に求めるのは、誠実さ

- 「店舗をよくしていくためなら、どんな職種でも経験したい!」と考えていた松井さん。求められる役割に応じてコーポレート部門でも経験を積んでいきました。
「こんな仕事をやってみない?と声をかけてもらうことが多くて、その都度、それならばやってみよう、今まで触れてこなかった領域だからチャレンジしようと異動を重ねてきました。
私が目指すあり方は、“変化し続けられる人”であること。この道一本で何十年とやっていくんだと決め打ちせず、チャンスがくればしなやかに方向転換できる力をつけたいなと思っています」
- “求められるまま動いていくこと”は、ときに“流されていくこと”と同じようにも捉えられそうですが、そこには松井さんなりの意思があるといいます。
「仕事をする上で、“誠実さ”は常に意識しています。
自分がやりたいことを突き詰めるのももちろん大切ですが、相手が何を求めて私に依頼してきたのか、任せてくれたのかを考え、期待に応えてお返ししたい。求められたことを単にこなすのではなく、『ここまでやってもらえたらうれしいだろうな。助かるだろうな』とプラスを加えることを意識して仕事に取り組んでいます。
また、全体を俯瞰して、会社として、チームとしてどうしたらより良くなるのか、冷静に考えることも大切です。TRUNKが目指すミッションに対して、自分がどう変化していけば貢献できるだろうかと、いつも考えています」


「後編」に続きます





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写真:MIKAGE
取材・執筆:田中 瑠子

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