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マイキャリアストーリー

『自分を評価する判断軸は、自分の中にある』
フリー株式会社 スモールビジネス事業本部 教育領域アライアンス開発チーム 磯貝美紀さん【後編】

誰しも迷うキャリアの決断。リーダーとして活躍する女性はいつ、何に悩み、どう決断してきたのか。キャリアの分岐点と、決断できた理由を語っていただきます。

今回は前回に引き続き、フリー株式会社のスモールビジネス事業本部 教育領域アライアンス開発チームで『起業時代』編集長を務める磯貝美紀さんにお話を伺いました。

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磯貝 美紀(いそがい みき)さん

スモールビジネス事業本部 教育領域アライアンス開発チーム
『起業時代』編集長 文部科学省アントレプレナーシップ推進大使
大手通信会社(NTT)、教育出版(Benesse)にてBtoBおよびBtoCのマーケティングや商品開発に従事。フリーに転職後、100人を超えるスモールビジネスチャレンジャーに直接取材した経験を活かし、大人向け起業セミナーを数多く企画・登壇。また、中学・高校・短大・大学でアントレプレナーシップをテーマにした講座の登壇も行っている。音声プラットフォームVoicyにて音声コンテンツも配信。プライベートでは18歳の双子男子の母。

大人がいきいき働いている社会を作ろう、とフリーにジョイン

教育領域に長く目が向いていた磯貝さんが、フリーに転職したのは2022年。「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションに強く心惹かれたと話します。
「双子の子どもたちが中学生になり、『あと10年後にはこの子たちも社会に出ていくのだ』と考えるようになりました。それまで、英語のコンテンツや教材、学習机やランドセルなど、子どもの成長や学びにつながるプロダクト開発を続けてきましたが、徐々に、彼らが出ていく社会に目が向くようになりました。
コロナ禍で世の中全体の元気がなかったこともあり、大人がもっといきいき働ける社会になれば良いな、と思うようになったのです。教育から“働く”に目が向き始め、スモールビジネスを支援するフリーの事業にとても興味がわきました」
入社後は、教育出版で培った前職の経験を活かし、創刊したばかりの起業・開業検討層向けの雑誌『起業時代』の編集長に就任。ハードルを高く持たれがちな「起業」を、キャリアの身近な選択肢の一つにしていこうと、あらゆる分野でスモールビジネスを立ち上げた起業家たちや、兼業・副業を通じて多様なキャリアを築くビジネスパーソンたちを取材し、情報発信しています。
「私自身、もともとは、大学を卒業したら企業に就職し、ずっとその会社にいるのが一般的、という感覚でいました。そんなコンサバティブ(保守的)な自分が、さまざまな分野で挑戦を続ける起業家の皆さんに出会い、『こんなにいきいきと、自分の道を選択して進んでいる大人がいっぱいいるのだ』と気づく中で、考え方が変わって行きました。」
これから社会に出ていく子どもたちや若い世代にも“選べる面白さ”に気づいてほしいと考え、高校・短大でのアントレプレナーシップ講座の開発・登壇や、大学等での講演にも積極的に取り組んでいると言います。
「自分の選ぶ道を、自分が主導権を持って歩いていけることはとても素敵なこと。そんな風に自分なりの生き方、働き方を見つけている大人がこんなにたくさんいるのだ、ということをぜひ伝え続けていきたいです。

『アントレプレナーシップ』は『起業家精神』と訳されたりしますが、起業家だけに必要なものではありません。企業の中で新規事業に挑戦するなど、『イントレプレナー』として活躍するためにも必要なマインドです。『自分はどんなミッションを持って仕事をしていきたいのか』を考えていける学生を増やせたらうれしいですね」
磯貝さん自身、企業の中で新規領域を開拓していくイントレプレナーであり、個人事業主としての活動も行っており、「まだまだやれることがある」と日々、挑戦を続けているそう。双子の子どもたちはもうすぐ大学生。「数年後には社会で並ぶ」関係性になることが、新たなモチベーションになっていると話します。
「今の仕事を通じて、『 “挑戦する大人”を増やすことに微力ながら貢献できている』という実感があります。教育機関との連携など社外とのつながりも大切にしながら、事業開発にも挑戦していきたいですね」

多様な生き方に触れることで、自分なりの判断軸ができていく

編集長として、メンバーマネジメントも担っている磯貝さん。フリーでは、マネージャーを「ジャーマネ」と呼んでおり、指示を出すリーダー像ではなく、メンバーをときに後ろから支えながら、一人ひとりの強みを最大化させる存在という意味が込められています。
磯貝さんも、「力のあるメンバーが多いので、進む方向だけがぶれないように声掛けをしながら、あくまでもメンバーと並走しているだけ」と話します。
かつては、「完璧でありたい」という思いから自分自身を追い詰めていた、と振り返る磯貝さん。メンバーには、「自分を評価するのは自分だよ」というメッセージをいつも伝えていると言います。
「子育てと仕事の両立に悶々としていたときは、“私はこうあるべき”という外からの評価を気にしていました。育休から復帰後も完璧にできる人だと思われたい、マネジメントポジションも何事もこなせる人と思われたいと、自分以外の人の視点ばかりを自分の中に取り込んで考えていました。
でも今となって思うのは、未来の自分から逆算してみたときに“胸を張れる自分”でいられるかが大事なのだということです。外からの見られ方としてマネージャー職はかっこいいからマネージャーになりたい、ではなくて、このような自分になりたいからマネージャーに挑戦したい、と考えていってほしいです」
起業家の皆さんを取材する今も、前職でプロダクト開発を担当していた際も、社外にネットワークを持つことで視野を広げてきたと言います。
「一つの会社という、実は狭い世界の中だけに閉じていると、もっと広い視野での客観的な評価の視点を見失いがちです。私は前職で学習机の開発をしていた際、協業先である家具メーカーの副社長に、仕事というよりは私の「在り方」・自分の「仕事に対する向き合い方」を認められたことで自信を持てるようになりました。
起業家たちの話を聞いていても、チャレンジの種類は実に多様です。独自の創意工夫で動き出している人を見ていると、自分なりの判断軸を持って自分を評価できればそれで良いと前向きになれます。信念に従って大事な思いに向き合っているのであれば、それが正解になっていくのだと思っています」

→「前編記事





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写真:MIKAGE
取材・執筆:田中 瑠子

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