『ロールモデルがいないなら、自分なりの道を作っていけばいい』<br>NTT都市開発 ダイバーシティ推進室 原田 友加里さん【前編】のイメージ画像

マイキャリアストーリー

『ロールモデルがいないなら、自分なりの道を作っていけばいい』
NTT都市開発 ダイバーシティ推進室 原田 友加里さん【前編】

誰しも迷うキャリアの決断。管理職として活躍する女性はいつ、何に悩み、どう決断してきたのか。キャリアの分岐点と、決断できた理由を語っていただきます。

今回は、NTT都市開発株式会社でダイバーシティ推進室担当課長を務める原田友加里さんにお話を伺いました。

原田 友加里(はらだ ゆかり)さんのイメージ画像

原田 友加里(はらだ ゆかり)さん

NTT都市開発株式会社 総務人事部 ダイバーシティ推進室担当課長
2008年、新卒入社。商業事業部、総務部採用育成担当を経て、2024年7月より現職。一児の母。

建物を含めた「街づくり」を手掛けるべく入社を決意

NTTグループの総合不動産会社として1986年に誕生したNTT都市開発株式会社。オフィスビルの開発や賃貸事業、商業事業、住宅事業、ホテル事業を通じて、地域の魅力を引き出す「街づくり」を進めています。
2008年に新卒で入社した原田友加里さんは、大型商業施設の開発経験を経て、2024年7月からダイバーシティ推進室の担当課長を務めています。ダイバーシティ推進への関心度を図るアンケートを実施し、その結果を報告する社内セミナーを開催するなど、多様な働き方への理解を深める取り組みを進めています。
もともと大学で建築を学び、大学院では都市計画を専攻していた原田さん。人々の暮らしにインパクトを与える「街づくり」を手掛けたいと、NTT都市開発への入社を決めました。
「子どもの頃から美術やアートが好きで、意匠(デザイン)を学べる学問領域として建築学に興味を持ちました。学部では建物のハード設計の勉強を突き詰めていたので、周りにはハウスメーカーやゼネコンの設計職に進んでいく人が多くいました。でも私は、ハード面だけに向き合う仕事にはピンとこなくて。『どうしたら人々が暮らしやすくなるのか』という、建物を含めた都市計画や街づくりを学ぼうと大学院に進み、デベロッパーという業種に巡り会うことができました」

駅前施設の開発担当として、街の価値を高める醍醐味を実感

入社後は、住宅事業部に配属され、マンションの建築企画としてゼネコンや設計事務所とのやりとり、スケジュールやコスト管理などを担当。入社4年目に商業事業部に異動し、JR目白駅前の商業施設「トラッド目白」の企画・開発、開業までの全プロセスを約4年間かけて担当することになりました。
「駅前の商業施設ということで、地元の方々の注目度が非常に高い案件でした。当初は『NTT都市開発がどういう開発をしていくのか』、慎重に私たちの動きを見ていた…という感じでした。でも、このエリアの価値を高めていきたい、いい街にしていきたいという思いは地域の皆さんと一緒。その熱意を分かってもらいたいと、2~3カ月に1度は地域の方とコミュニケーションを取り、信頼関係を作っていくプロセスを大切にしていきました」
会を重ねていくと、地域の方ならではの視点から様々なヒントをもらえるようになったそう。「駅前のカフェは、こんな使い方をする人が多いよ」などの声をテナントに伝え、店舗設計に反映してもらったこともありました。
「商業施設のプロジェクトは、建築設計の専門家からテナントリーシングの担当者、運営管理担当など、いろいろな立場のメンバーがチームを作って進めていきます。テナントの入居が決まれば、区画や営業時間など出店条件をヒアリングし、場合によっては建物自体の設計変更も検討します。そうして、魅力的な施設を作ることで、周辺環境を変え街の価値も上げていくことができる。ゼロからイチを作る、やりがいと責任のある仕事だと実感しました」

育休からの復帰。グループ横断で同じ悩みを共有できるつながりができた

その後、総務部に異動し、採用育成担当として学生の採用や若手社員の育成を約5年間経験。その間、産休・育休を1年間取得しました。
今でこそ男性と女性の採用比率は半々になっていますが、原田さんの世代は男性社員の方が多く、管理職に就くのもほとんどが男性だったといいます。社内にロールモデルが決して多くない中、復帰する直前に「女性社員のキャリア開発研修」に参加したことが、仕事を続けていく自信につながったと話します。
「その研修は、NTTグループ横断で行われたもので、管理職に就く手前の女性社員が集められたものでした。NTT都市開発の中では、産休から復帰して管理職に就いている女性がいなかったこともあり、それまでは漠然とした不安を抱いていたんです。でも、グループを広く見渡せば、たくさんの女性の管理職がいました。その方々と出会い、同じような悩みを共有し合えたことで、『ロールモデルを見つけようと無理に頑張らなくてもいいんだ』、『自分らしくいればいいんだ』と背中を押された気がしました」

→「後編記事」につづきます





~あわせて読みたい記事~
◇買い物が思い出になる、非日常の時間を提供したい(三菱地所・サイモン デジタル戦略部 渋谷さんのインタビュー)
◇挫折だと思っていた決断から新たな機会が広がった(フィル・カンパニー 代表取締役/金子さんのインタビュー)





写真:MIKAGE
取材・執筆:田中 瑠子

  • line
  • リンクトイン

RANKINGランキング

  • 週間
  • 月間