宇垣美里さん「自分の感情を因数分解したら、本当に大切にしたいものも見えてくる」
キャリアや仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回の回答者は、俳優、ラジオパーソナリティー、文筆家などとして活躍する宇垣美里さん。恋愛や友人関係に関するお悩みにお答えします。
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宇垣美里さん
1991年 兵庫県出身。2019年にTBSを退社し、現在はドラマやラジオ出演、執筆活動など幅広く活躍している。
女子SPA!の映画評や「週刊文春」の漫画評など計4本の連載を抱え、著書に『今日もマンガを読んでいる』(文藝春秋)フォトエッセイ『風をたべる』(集英社)などがある。TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』水曜パートナー、ニッポン放送Podcast番組『宇垣美里のスタートアップニッポン powered byオールナイトニッポン』パーソナリティーを担当中。ドラマ「できても、できなくても」(テレ東系)では地上波連ドラ初主演を務めた。
パートナーに恋愛感情がなくなり、結婚に踏み出せない
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宇垣さんの回答「なぜ不安に感じているのか、自分の気持ちを因数分解してみて」
将来を考えて憂鬱になるって、別れる理由として大きすぎない?と思ってしまいます!そもそも憂鬱になるような方と一緒にいるのはしんどいですし、心配にもなります。
ただ一方で、別れる決断ができない気持ちももちろんわかります!別に嫌いではないのだろうし、恋人がいるということによる安心感は絶対にあると思うので。
この場合、まずは「結婚できなかったらどうしよう」という不安を感じる理由を因数分解した方が良いかなと思います。
例えば親のプレッシャーが理由なのだったら、親のために生きる必要はないわけで。自分の人生の責任は自分しか取れないので、親であっても良い感じにスルーすべきだと思います。心理的には大変だと思いますが「親や周りの人がこう言うから」で人生を選んだら、いつか後悔することになるのではないでしょうか。
もしかしたら「子どもが欲しいから」という理由に辿り着くかもしれない。だとしたら、恋愛感情はないけどパートナーとしてはすごく良いという理由で家族になっても良いと思います。結婚の起点が恋愛感情だけである必要は本当にないので。
そもそも、自分にとって何が必要か不要か、本当に結婚がしたいのか、するのならばどういう結婚が安心するのかといった根本を考えるべきだと思います。そうすれば、恋愛感情がない相手と一緒にいられるのかどうかも見えてくるのかなと。
でも、なんとなく一緒にいたいという感覚もすごくわかるし、決断することってものすごくしんどいですよね。自分を見つめ直して、どんな結婚をしたいかを考え直してみて、もし自分が一緒にいたい人とこの人は違うなと思ったとしても、手放すことはすごく大変なことです。でも、人が持てる量って限りがある。手放さないと、次が入ってこないと思っています。「良い人が現れたらこの人を手放そう」というのは、多分無理だと個人的には思っていて。自分には必要がないものを手放す勇気は、自分の人生を動かす上で絶対必要なはず。
とはいえ、恋愛感情がないからってその人と一緒にいる未来を諦める必要もなくて。それも選択肢の一つですから。でも、少なくとももう少し自分の感情を分析してみてはいかがでしょうか。
学生時代の友人との付き合い方が難しい
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宇垣さんの回答「長く付き合っている友だちは大切にしよう」
私は長く付き合っている友だちがたくさんいるタイプです。高校時代からの友だちと月1回は会っていて、年1回は旅行に行く。小学校時代の友だちも大学生時代の友だちもいます。
私は独身ですが、子どもがいる友だちにもよくLINEを送ります。返ってこなかったら「忙しいんだな」以上のことは何も思いません。相手からたまに連絡が来ても「あ、今連絡できるようになったんだな」と思うし。長く付き合っている友だちなのだから、今さら連絡の頻度や速度は気にしなくて大丈夫じゃないでしょうか?
喋る内容もなんでも良いと思いますよ。友だちが子育ての話をして、私が最近あった仕事の話をするとか。私は子育てのことはわからないけど、話を聞いていて「大変だね」って言うし、逆に友だちからしたら経験したことのない私の話を彼女たちは面白がって聞いてくれるし。同じ環境でないと話ができない、ということはありませんよ。
別に気にせず、ちゃんと面白く自分の話をすれば良いじゃないですか。あと私たちは昔話をよくします。「高校の時、こんなことあったよね」で1〜2時間話して笑っていられる。それは学生時代に戻る時間としてとても大事なこと。
もちろん、子どもができない悩みがある友だちに子育ての話をするとか、仕事で悩んでいる友だちに仕事で評価されて嬉しい話をするとかはNGです。それはデリカシーの問題だから。そこに気をつけながら自分の話をすれば良い。
それだと何も話ができない!というのであれば、「昨日見た雲の形が変だった」とか「最近、近所の野良猫が可愛くてテンション上がる」とか「スーパーで買ったアレがおすすめ」とか。それくらい些細なことでも良いんです。本当に小さなことでも誰かに話したくなることってあるじゃないですか。私はそんな些細なことを話せるだけですごく幸せな気持ちになります。
子育ての話や人生のディープな話がしたいんだったら、それができる相手としたら良いですし。もし今友だちとそういった話ができなくても、いつかまたみんな落ち着いて同じような話ができるようになると思っています。
誰かに言いたかった日常の面白話で盛り上がる。気軽なLINEもとりあえず送ってみる。気を遣われている側だったら、「マジで気を遣わないで!」ととりあえず一回言ってみる。長く付き合える友だちはできるだけ大切にするべきだなと思います。人生の宝なので。
【回答まとめ】
・結婚に対する漠然とした不安は、その理由を因数分解してみる
・自分の人生を動かす上で、手放す勇気も必要
・学生時代の友だちとは、何気ない誰かに話したかった面白い話をすればOK
(取材・執筆:菱山恵巳子)





