LiLiCoさん「家族はいつからでも立て直せる」
キャリア、仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回は、タレント・映画コメンテーターのLiLiCoさんが読者のお悩みに答えます。夫婦や家族に関する2つのお悩み、LiLiCoさん流の解決法は?
LiLiCoさん
映画コメンテーター/タレント
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日、1989年から芸能活動スタート。TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」など出演番組も多数。アニメ「サウスパーク」では声優として、またナレーション、俳優などマルチに活躍。ファッションにも意欲的に取り組み、服やジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。
すでに崩壊気味な家族をどうしたら良い?
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LiLiCoさん回答「子どもの特性を活かしたルールを決めてみては?」
家族はいつからでもつくれるし、立て直せると思います。私も、幼い頃から一緒に暮らしていなかった父と良好な関係を築けるようになったのは、大人になって母が亡くなってからです。
ただ、育児放棄で家を出て行った夫との関係再構築は一旦放置しても良いと、私は思います。こんなに大変な育児の責任から逃げ出した人ですから。大事なのは血縁よりも愛情です。
その上で、あなたが今、子どもたちと幸せに暮らすことを考える必要があって。「外では良い顔をする」というところにヒントがあると感じます。
誰かと接することでその特性が落ち着くならば、お友だちを自宅に呼ぶとか、外食を増やしてみるのはどうでしょう? 子どもに対して「誰かといる時は良い子でいること」をルール化してしまうと良いのかもしれません。
ルールがあると疲れてしまって、それによって壊れてしまう家族もいます。でも、あなたの家族はルールを作ることによって上手く回る可能性もあるのかなと感じました。
私は医者ではないから専門的なことは言えませんが、様々な人と接したり、たくさんの映画を観る中で、ルールを貫くことを大切にする真っすぐな性格の子どももいると感じたことはあります。
先日公開された『ぼくとパパ、約束の週末』は、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ子どもが主人公の映画です。サッカーの「推しチーム」を探すために、「全チームを見てから決めたいから」と、お父さんとドイツ中のサッカースタジアムを巡る旅をするんです。この子も自分で決めたルールに真っすぐだから、こういった行動をするんですよ。
なるべく外で過ごすことはお金がかかることですが、それであなたのイライラが解消するなら、試してみても良いかもしれません。あとは、同じような特性の子どもたちもたくさんいるはずだから、そういうコミュニティに遊びに行ってみるとかね。
そして、旦那さんが家を出たのも子育てが大変なのも、決してあなたのせいではありません。それだけは忘れないで。子どもの特性を認めずに責任から逃げるなんて、そもそも良い男じゃなかったのでは? と感じます。大変だけど、離婚も視野にいれても良いと思う。これからの人生、もしかしたらまた新しい出会いもあるかもしれないしね。
【回答まとめ】
・愛情があれば、家族はいつからでも立て直せる
・あえてルールをつくることで、子どもも親も生活しやすくなるかも
・お金や手間がかかっても、イライラが減ることは試してみる価値あり
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