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管理職は選択と決断の連続 「断捨離」で好転!集中力・決断力UPのトレーニング

断捨離をする事は、空間が整うだけでなく、選択と決断・必要と不要を判断するトレーニングにもなり、不安や執着を手放す事にも繋がります。
時間だけでなく、思考や心にも余裕を持ち、ビジネスマンとしてのチャンスを掴み取りましょう!

 みなさんは自分の部屋は好きですか?机の上は片付いていますか?

家の中には洋服や靴、バッグが散乱し、勉強中の教材や買っただけで読んでいない本、通販で衝動的に買った健康器具などが所狭しと鎮座し、もっと広い家に引っ越したいなぁ、と夢を見る。

毎朝出かける直前になって、あれがない、これがないと探し物をするのが常で、いつもぎりぎりか遅刻の常習犯。週末にまとめて家事をするので休日なのにちっとも休んだ気がしない、癒しのためと称して旅行に出かけたのに、家に帰れば汚い部屋に一気にテンションが下がる。

みなさんもドキッとする事が幾つかありませんか?

当時の私は自分が作り上げた状況であるにもかかわらず「私はやることがいっぱいあるので時間が足りない。」「私は忙しいのだから家の中のことまで手が回らない。」そう思っていました。

住まいをモノで溢れさせて、自分の居場所をなくして「狭い」「忙しい」「疲れた」と言っている私がオフィスでも上手くいくわけがありません。

会社でもデスクの上に、進行中の資料、過去の資料、いつかのための参考資料がごちゃ混ぜかつ山積み。あれがない、これがないとしょっちゅう探し物をし、探し物に時間を取られて時間が足りなくなっていることに気づかず、こんなに忙しいのよ!と不機嫌な空気を漂わせていました。

そんな中、断捨離に出会うのです。

住まいも身体も同じ!管理職こそ断捨離が必要なワケ

「部屋のありさまは住まう人の思考の状態、心の状態を表している」
これは、断捨離提唱者である、やましたひでこの著書の中に書かれている言葉で、これを読んだ時に、私のことだわ!と強い衝撃を受けました。
仕事は選択と決断の連続です。モノやコトの要・不要を判断できずに先送りしている人は、保留と未完了の仕事を抱えて、時間だけでなく、思考にも心にも余裕がなく、チャンスを逃すのです。私自身の体験からもそう思います。
そして、片付かないのはモノが多いから。ただ、減らせばいいのです。
このような数々のやましたひでこの言葉に私は救われる思いがしました。
今、変わらなかったら私は一生変われない!そんな思いで断捨離に取り組みました。

断捨離は住まいの空間も、オフィスの空間も、身体と同じだと考えています。必要なモノは取り入れなければなりませんが、不要なモノは出さなければなりません。
便秘が続けば、老廃物が溜まり、時間が経過すると病気になるリスクが高まるのと同じく、オフィスの空間も入れるべきモノを厳選する一方で、捨てるべきモノを捨てないと、不要なモノが溢れ、残ったわずかなスペースで仕事をすることになります。
これでは探し物が見つからないのはもちろん、不要なモノが目に入り集中力が削がれ、生産性が落ちます。すると忙しさから疲れを感じるようになり、ついには仕事への悪影響だけでなく、生きていくエネルギーまで消耗させてしまうのです。

断捨離成功の3ステップ

先で述べたように、断捨離は、過剰になったモノを減らすことから始めます。
簡単に言ってしまいましたが、これが難しい上に、間違った認識を持っている方が多いのです。
そこでモノを減らすためのコツ、3つのステップをご紹介します。

step1. 現状を把握する
まずは現状の把握です。
引き出しの中身を、すべてデスクの上に広げてみましょう。
すると「何年も使っていないモノ」「あることさえ忘れていたモノ」がたくさんあることに気がつきます。明らかに必要のないモノ(ゴミやガラクタ)は即、捨てます。
捨てるのが苦手な人は、「使えるか、使えないか」で判断しようとしますが、そもそも使う必要がなければ、使えたとしても不要なのです。

step2. 今という時間軸で判断しよう
重要なのは今の自分にとって必要か、必要ではないかです。
かつては必要だったモノが、今も必要だとは限りません。むしろ、今の自分にとって重荷になっている可能性すらあるのです。過去の自分が必要だった本や書類、過去の勝負服などは今の自分に本当に必要か、適しているか考えて、今必要でない、適していないのであれば思い切ってサヨナラしましょう。

step3. 3つの「不」を基準に見つめ直そう
そして最後は、不要・不適・不快 を基準に再点検しながら、捨てていきましょう。
3つの「不」のポイントは以下のとおりです。

「不要」モノとしては使えるけど、使わないモノ

「不適」今の自分にはふさわしくないモノ
例えば、昔使っていたメガネなどです。今の自分に度数が合わないのであれば、いくら高かったとしても、お気に入りだったとしても、捨てましょう。洋服や家具も同様です。

「不快」使ってはいるけれど、違和感や不快感があるモノ
例えば、履き心地の悪い靴などです。まだまだ履ける、と思って無理に履き続ける必要はありません。捨てて新しい靴に履き替えましょう。頂き物の食器や飾り物も、感性に合わないのであれば使わなくても、飾らなくてもいいのです。

それでも、「高かった」「まだ使える」「いつか使うかもしれない」「誰かが使うかもしれない」と考えると、なかなか捨てられない私たちがいます。使えるモノを捨てるなんて「もったいない」と思います。この「もったいない」という考え方は、モノのない時代の言葉でもあり、モノを大切にする日本人の美しい心を表す言葉です。断捨離はこの「もったいない」に異を唱えようとしているのではありません。視点を変えてみませんか、という提案です。

本来、疲れを癒し、エネルギーチャージをするための空間なのに、モノに占領されて、狭い・忙しい・疲れた と感じているのであれば本末転倒です。そして、仕事や生活を便利に豊かにするためのモノなのに、使いづらい・使うたびに不快な思いをしているとしたら、その方が「もったいない」のではないでしょうか。

空間が変わると心も変わる

これは私の講座の受講生であるSさんのご自宅のキッチンの写真です。
新築してまだ4年しか経っていないにも関わらず、モノが多くごちゃごちゃで大量のモノからくる圧迫感、動きのない停滞感からキッチンに立つのもイヤだとおっしゃるSさん。子育てと仕事で毎日ヘトヘトになり、積極的に家事や育児を手伝おうとしない夫にイライラ...。幸せになるために建てた家の中で、険悪な毎日を送っているなんて、なんともったいないことでしょうか。

そんなSさんと一緒に断捨離に取り組みました。
これがあれば家事がラクになるかもと思って買った便利グッズ、忙しくて買い物に行けない時のために買い込んだ大量の食品、姑からもらった食器や調理道具、何がどのくらいあるか現状認識をして、不要・不適・不快なモノを引き算していった結果がこちら。

新築当初のキッチンが蘇り、ワクワクするSさん。
ご主人に対しても、子育てに無関心なわけではないし、家事もSさんの期待通りではないけれど関わってはくれていると話してくれました。空間が整うと気持ちも調うのです。
気持ちに余裕ができた事で、ご主人のマイナス面だけでなく、いいところにも目が向くようになったようです。

「いつか」 は不安の証拠品

もう終わったプロジェクトに関する書類を「いつか必要になるかも」と考えて、ずっと持っている方がいます。その「いつか」は本当に来るのでしょうか。
未来は不確定なものです。人は不確定なものに不安を感じ、「いつか」に備えようとしますが、未来は何が起きるか不確定なものです。備え出せばきりがありません。
その結果、自分の周りには「いつか」に備えた「不安の証拠品」でいっぱいになり、目の前の仕事に集中してパフォーマンスをあげたくても、それらを目にするたびに、起きるかどうかわからない「いつか」に意識を取られているとしたら、そのほうがもったいないと思いませんか。
今、必要なモノ以外は捨てていいのです。必要になったときに考えればいいし、なければないでなんとかなるものです。
断捨離は覚悟と勇気を持つ楽天家になるトレーニングをモノで実践するメソッドでもあるのです。

まとめ

みなさんが普段オフィスで使っている引き出し、一体どれくらいまで捨てればいいのでしょうか?
答えは、開けたときにどこに何があるかひと目でわかるぐらいまで、です。

管理するモノが少なければ、細かな保管場所を決めなくても、ほしいモノがすぐに見つかり、取り出しやすく、すぐにしまうことができます。
モノが少なくなることで集中力が増し、さらには探し物に時間がかからない。これで仕事の生産性が上がらないはずありません。

まずは引き出し一つから、快適な仕事環境を作っていきましょう。そこから、徐々に断捨離の範囲を広げていってはいかがでしょうか。

断捨離をする事は、空間が整うだけでなく、選択と決断・必要と不要を判断するトレーニングにもなり、不安や執着を手放す事にも繋がります。

時間だけでなく、思考や心にも余裕を持ち、ビジネスマンとしてのチャンスを掴み取りましょう!

やましたひでこ公認断捨離®チーフトレーナー・原田 千里 さんのイメージ画像

やましたひでこ公認断捨離®チーフトレーナー・原田 千里 さん

ファッション業界で29年、「売れる店づくり」のための仕掛けや教育を担当。2013年に断捨離®に出会い、2014年 やましたひでこ公認断捨離®トレーナーに。
・断捨離で人生が変わったひとりとして、断捨離を伝えたい!
・学ぶことで選択肢を得られること、行動することで思い通りの未来を切り拓くことができることを実感を持って伝えたい!
・断捨離で人生を変えたいと願っている人の、初動から自走までのサポートをしたい!
このような断捨離マインドと自身の経験を活かして、「断捨離の実践を通して“自由自在な人生”を選択できる人を増やす」ために貢献しています。

<読者へのメッセージ>
「断捨離」は過剰によって損なわれていることに焦点を当てる「引き算の解決法」です。人生の問題も人間関係の問題もお金の問題も、解決の入り口は目の前にあります。身の回りを調えて人生を調える、個別サポートを丁寧にさせていただきます。


『プロフェリエ』の原田千里さんのページはこちら



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