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質問力を高めるメリットとは?質問のポイントや鍛える方法などを解説

質問力は、単なる情報収集の手段ではなく、相手とコミュニケーションを深め、信頼関係を構築するためのスキルです。

 

この記事では、質問力を高めるメリットや、効果的な質問のポイント、そして質問力を鍛える方法について詳しく解説しています。

質問力とは

「質問力」とは、相手に対して不明点や疑問点を適切に投げかける能力を指します。

問いかける相手がいることを前提としているので、質問力はコミュニケーションスキルに分類されています。

高い質問力が身に付くと、相手の考えや自分が知りたい情報を引き出すだけではなく、相手の興味関心を引いて信頼関係を構築したり、議論を望む方向へ導いたりすることができます。

質問力を高めるメリット

次に、質問力を高めることで得られる具体的なメリットについて解説します。

相手への好意や関心を示せる

一つ目は相手への好意や関心を示せることです。

会話の中であなたが話した内容について質問されると、興味を持って聞いてもらえていると感じませんか?質問するということは「あなたに興味がありますよ」と示すことにつながります。

ただし、質問は適切なタイミングで、相手の話を十分に聞いて行うことが大切です。また、相手の返答を受けてさらに質問を重ねることで、会話を深め、より深いコミュニケーションをとることができます。

信頼関係を構築しやすくなる

二つ目は、相手との信頼関係を構築しやすくなることです。

適切な質問は、相手に関心を持っていることを示し、安心感を与えます。この人は興味をもって自分の話を聞いてくれる、と相手に思わせることは、心を開くきっかけになります。また、質問を通じて相手のニーズや価値観を理解することで、より相手に合わせた対応が可能になり、信頼を深めることができます。

自分の求める情報を引き出すことができる

三つ目は、自分の求める情報を引き出せるようになることです。

質問とは相手に回答を促すものであり、適切なタイミングで質問を繰り返すことで、様々な情報を効果的に引き出すことができます。ビジネスにおいて情報は非常に重要な要素で、筋のいい仮説立てを行うためには不可欠です。つまり、高い質問力は質の高い情報の収集に非常に役立つのです。

質問力が高い人の特徴

質問力が高い人にはいくつかの共通した特徴があります。

・情報の整理が得意
・情報判断が的確
・相手の状態をよく見ている
・話の内容がわかりやすい
・興味関心のアンテナの感度が高い


などです。

質問力の高い人は他人とコミュニケーションをとるのが上手く、周囲からの人望も厚い傾向にあります。管理職やリーダーといった立場であれば、ぜひ目指したい姿ですね。

人望が厚い人の特徴については、あわせてこちらの記事もご覧ください。
人望が厚い人の特徴とは?周囲から慕われるビジネスパーソンになるために

質問力を鍛える方法

質問力はスキルであり後天的に習得できます。ここでは、質問力を鍛えるための具体的な方法をいくつかご紹介します。

普段から様々なことに興味・疑問を持つ

まずは、日常生活の中で様々なことに興味や疑問を持つことです。

質問とは疑問を持つことから生まれます。疑問を持つためには興味をもって物事を見ることが大切です。興味を持つことで自然と「なぜ?」という問いが生まれるようになります。

例えば、普段何気なく通り過ぎている出来事や、聞き流している話題について、少し立ち止まって考えてみましょう。また、周囲の人の言動に関心を向けてみましょう。意図的に関心を向けることで、様々な視点から問いを生み出す力が身につき、それが質問力の向上につながります。

質問力が高い人の真似をする

また質問力が高い人の真似をしてみるのも効果的です。

職場や日常生活で、つい長話をしてしまう人はいませんか?「この人が相手だと話しやすい」「気持ちよく話せる」という人は質問力が高い人の可能性が高いです。

自分以外の人と話しているのを観察するのも良いでしょう。どのようなタイミングでどのような質問をしているのかを観察し、自身の会話に取り入れてみましょう。

自分がされた質問を振り返る

自分が他人から受けた質問を振り返ることも、質問力を高めるトレーニングになります。

振り返る時は「良い質問」「悪い質問」の双方で考えると良いでしょう。答えやすかった質問や答えづらかった質問、またどうしてそう感じたのかを振り返ることで、質問の持つ力や効果を理解することができます。

答えやすかった良い質問は積極的に取り入れ、答えづらかった質問、また不快に思った質問は自分もしないようにすることで、質問力が磨かれていきます。

質問の切り口を知る

適切な質問を行うためには、質問の切り口を多く知っていることが大切です。

例えば、5W1Hのフレームワークは有名です。

Who(誰が)
When(いつ)
Where(どこで)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)



それぞれの切り口が持つ特性を理解し、適切な場面で使い分けることで、相手の理解を深め、知りたい情報を得ることが可能になります。

また、適切な質問をするためには、言語化能力を鍛えるのも有用です。言語化能力について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
「伝える力」を伸ばす。言語化能力の鍛え方やポイントを解説

質問するときのポイントや注意点

質問力を高めるためには、発した質問がどのように受け取られるかを考慮することが重要です。ここでは、質問を効果的に行うためのポイントや注意点について解説します。

質問の目的を明確にする

質問をする前に、何を知りたいのか、その目的を自分自身で明確にしておくと良いでしょう。

目的が明確であればあるほど、質問も具体的かつ的確になります。目的が曖昧なままだと、質問も曖昧になり、得られる答えも表面的なものになりがちです。

相手との信頼関係に配慮する

質問をする際には、相手との信頼関係に十分に配慮しましょう。

信頼関係がある相手には率直に答えられても、初対面の相手には答えたくない質問もあります。不躾に質問することで、相手との信頼関係を大きく毀損してしまうことも考えられます。

答えやすい環境・質問を意識する

質問をする際は、相手が答えやすい環境に配慮することも重要です。

パーソナルな質問は公共の場や人がたくさんいる場では答えづらいでしょう。また、騒がしい場所では、気が散ってよく考えないままに答えてしまうかもしれません。

質問内容自体も、相手の立場や状況を考慮し、わかりやすく簡潔にします。専門用語は避け、相手が理解できるわかりやすい言葉を選ぶよう注意しましょう。

答えを急かさない

質問の答えを急かさないことも大切です。

答えを急かしてしまうと、相手は十分に考えを整理することができず、表面的な回答しか得られないかもしれません。また答えを急かすことで、相手との信頼関係に傷をつけてしまう可能性もあります。

特に複雑な質問や、感情に関わる質問の場合は、相手が自分のペースで考えをまとめられるよう配慮しましょう。

相手のペースに合わせて会話をするには「ペーシング」を用いることも効果的です。気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
ペーシングとは?信頼関係をつくるコミュニケーションスキルを解説

まとめ:質問力を高めてビジネスで有効利用しよう

ビジネスの場面において、質問力が高い人は質の高い情報を得られるだけでなく、他者との信頼関係を構築することもできます。

高い質問力は一朝一夕で身につくものではありませんが、意識的に鍛えることでスキルを向上させ、有効活用していきましょう。

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