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心が奮い立つ「名言集」

仕事で壁にぶつかった時に響く女性アスリートの名言集

心に響いた様々な言葉を紹介する当企画。今回は、女性アスリートの言葉をご紹介。世界のトップで戦ってきた彼女たちの言葉は、日々、仕事で戦う私たちへのエールとなります。

 

上手く行かなかった時、すぐに前を向ける思考法

「この悔しい経験をしたから強くなれたと言える未来にしていきたい」
出典:2022年10月4日 NHKニュース

≪髙田真希 バスケットボール日本代表≫
1989年生まれ。デンソーアイリス所属。国内リーグで新人賞、シーズンMVP、数々の個人タイトルに輝く。2018年からバスケットボール日本女子代表キャプテンを務める。2020年にはバスケットボール選手を継続しながら、イベント関連会社・株式会社TRUE HOPEを設立し、社長に就任。

女子バスケットボール日本代表キャプテンとして2020東京オリンピックでは、チームを銀メダルにまで導いた髙田真希さん。オンラインサロン「女子アスリート社長室」を運営するなど、女性経営者としても注目を浴びています。
一見輝かしい経歴ですが、実は中学時代は県大会にも出られないという不遇の時代も過ごしていました。そんな彼女はバスケットボールを通して「失敗を失敗と捉えるな、経験と捉えろ」ということを学びます。

今回の名言は、東京オリンピックでの大成功のあと、再びキャプテンとして挑んだ2022年ワールドカップ後のひと言。東京オリンピックで敗れたアメリカへのリベンジを胸に誓いますが、なんと1勝4敗でグループリーグ敗退。この大会のために練習した新たな戦略などもうまく機能せず、自身の成績も低調という結果に。

しかし、この「失敗」とも言える経験で落ち込んでいる暇はありません。彼女の目線はすでに次のパリ五輪に。失敗を活かすために、未来を創っていくことを誓ったのです。

仕事で失敗すると誰だって落ち込んでしまいます。でも、この失敗を「経験」に変えられるのは自分しかいないのです。仕事の失敗は仕事で取り返すしかない。自分のふがいなさにクヨクヨするよりも、未来を想い、まずは前を向きましょう!

壁を越えるためには何が大切か

「一瞬たりとも「金メダルをあきらめよう」と思ったことはありません。だから、ツライ練習にも耐えてきました。思い続けることが大事」
出典:吉田沙保里著『強く、潔く。』(KADOKAWA)

≪吉田沙保里 元レスリング日本代表≫
1982年生まれ。女子レスリング世界大会16連覇を成し遂げる。2012年には13大会連続世界一を記録し国民栄誉賞受賞。2004年、20008年、2012年とオリンピックで3度の金メダルを獲得。2019年現役引退。

「霊長類最強女子」の異名を持つ元レスリング選手の吉田沙保里さん。3歳の頃から父・栄勝さんの指導のもと、レスリングをはじめ、その後30年以上トップを走り続けます。日本を代表する女性アスリートの彼女は、「夢や目標を追うこと」を重要視しており、書籍や講演会、インタビュー等でその大切さについても説いています。

5歳の時に初めてレスリングの大会に出場し、「ほしい」と夢見た金メダル。でも、世界中の人が手に入れるためにがんばっているのだから、ちょっとでも気を抜いた人間がもらえるようなものではない。そのことを理解していたからこそ、絶対にあきらめないことを誓い、努力を続け、2004年に念願のオリンピックで初の金メダルを手にします。
吉田さんは「もし途中で一度でも『金メダルなんて無理だ』と思ったら、ぜったいに手に入らなかった」とも語っています。目指すものがあるからこそ、悩んでも前を向けるし、壁も越えられる。

これは仕事でも同じことが言えるのではないでしょうか。まずは自分の指針として大きな「夢」「目標」を掲げる。その実現のために、目の前の仕事を全力でこなす。もしも「辛い」と感じる壁が現れても、夢や目標のためだと思えたら、乗り越える努力も苦ではなくなる。ただ、嫌々とこなした結果とは、違う景色が見えるはずです。

時には他人軸ではなく、自分軸で働こう!

「成し遂げることはできずとも、自分なりにやり遂げることはできた」
出典:小平奈緒Instagram(2022年2月18日投稿) 

≪小平奈緒 元スピードスケート日本代表≫
1986年生まれ。元スピードスケート選手。相澤病院所属。3歳からスピードスケートをはじめ、2018年平昌オリンピックにて、日本女子スピードスケート史上初の金メダルを獲得。2010年から4大会連続オリンピック出場。2022年10月現役引退。

スピードスケート500mで日本人女性初の金メダルを獲得した小平奈緒さん。4回目の出場となる2022年北京オリンピックでは2大会連続での金メダルが期待されていました。35歳で挑んだ挑戦は、500m17位、1000m 10位という結果に。

実は、この時大会直前に右足首捻挫という怪我を追っていた彼女。万全のコンディションとは到底言えない状況でしたが、周囲の期待は高まるばかり。500mで思うように結果が伸びず、続く1000mに挑む直前のインタビューでは「挑戦するしか私にはできることがないと思う。格好悪くても1000mで歯をくいしばって、やりたい表現を氷の上にのせていきたい」と語っていました。
そして、1000mを滑り終え、大会後に自身のSNSで綴ったのがこの名言です。
この投稿では「心も身体も、今ここにあるものはすべて使い果たせたと思います」「『受け入れる』それが最大の処方箋」とも。プレッシャーに打ち勝とうとしなくても良い、たとえ思うような結果が出なくても、自分の努力は自分で受け入れてあげる。これは、あらゆる困難の中で日々頑張っている働く女性を癒す考え方でもあります。

仕事では、他人の評価軸で成し遂げることが求められますが、自分なりにやり遂げることも大切に。頑張る自分を、自分で受け入れてあげるべきではないでしょうか。

構成:菱山恵巳子

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