前向きな気持ちになれる、松任谷由実さんの温かい名言
日本の音楽シーンを語るうえで欠かせない存在といえる、シンガーソングライターの松任谷由実さん。
デビューから53年。一線で活躍を続ける彼女が残してきた言葉は、人々に力を与えてきました。
今回は、語られた数多くの心温まる名言の中から、珠玉の3選をお届けします。
目標半ばで心が折れそうになった時に励まされる名言
- 『人生のある一時期、目標のために自分を律するという経験を持てた人は素晴らしい』
≪松任谷由実≫
シンガーソングライター、作詞家、作曲家。「ユーミン」の愛称で親しまれる。1954年生まれ、東京都出身。幼少期よりピアノや三味線を習い、音楽に親しむ。中高一貫の立教女学院に入学後は、学校の聖歌隊に入ったり、ジャズ喫茶に通うなど一層音楽にのめり込み、中学から作曲をするようになる。1972年に多摩美術大学に入学。同年にシングル「返事はいらない」で旧姓・荒井由実としてデビューを果たす。73年にはファースト・アルバム「ひこうき雲」をリリース。76年に音楽プロデューサーの松任谷正隆氏と結婚し、以降は「松任谷由実」として活動する。代表的な楽曲は「中央フリーウェイ」、「ルージュの伝言」、「春よ、来い」をはじめ、時代を超えて愛される作品が数多く、後続のアーティストたちにも多大な影響を与え続けている。
日本の音楽シーンに欠かせないレジェンド的な存在である、松任谷由実さん。
中学時代は新宿や池袋のジャズ喫茶やディスコに通い、朝帰りを頻繁にするなど、自由奔放な一面があったそう。そこでさまざまな音楽関係者とも出会い、17歳にして作曲家としてデビューし、音楽業界へ足を踏み入れます。
そんな彼女ですが、高校2年生の時に一切の遊びを絶ちます。大学へ進学することを決断し、中学時代から学んできた絵の才能を活かして、東京学芸大学を目指すことにしたのです。
『人生のある一時期、目標のために自分を律するという経験を持てた人は素晴らしい』 という名言は、そうした自身の経験にも照らし合わせて語られた言葉といえます。
大学受験の家庭教師は妥協を許さない人で、厳しい指導を受けたそうですが、松任谷由実さんの創作活動における強靭さはその経験から培われたといいます。
目標を達成するためには、何かを我慢したり、諦めたりしなくてはならないこともあるかもしれません。私欲に打ち勝ち、全力で目標に向き合った経験は、その結果がどうあれ必ず自身の成長につながります。
我慢の日々に心が折れそうになった時は、ぜひこの名言を思い出してみてください。
ネガティブな気持ちが切り替わる名言
- 『心のスイッチを入れるだけなの。本当に気の持ちようひとつで周りの風景なんてどうにでもなってしまう』
- 松任谷由実さんは若くして作曲家としての抜きんでた才能を見せていましたが、もともと人前で歌唱することには抵抗感と苦手意識がありました。
「天才肌」、「カリスマ性がある」と評価されることが多い一方で、ディレクターやプロデューサーから歌唱力の不安定さを指摘されることも多かったそう。
苦難と葛藤も多く経験した彼女にとって、ネガティブな思考をポジティブへと変換するための心構えともいえるのが、『心のスイッチを入れるだけなの。本当に気の持ちようひとつで周りの風景なんてどうにでもなってしまう』という名言です。
失敗してしまうことがあっても、心の持ち方次第で、その事実を前向きな出来事として変換することもできます。
失敗を自分の糧とするために、都合の良い解釈をすることも時には必要です。なかなか切り替えができない時に、ぜひ思い出したい名言です。
挑戦することに対して前向きになれる名言
- 『人は変わり続けるからこそ、変わらずにいられるのだ』
- デビューしてから50年以上もの間、日本の音楽シーンを牽引してきた松任谷由実さん。その間、当然音楽のトレンドは変わり続けてきました。
流行り廃りが激しい音楽業界にいて、時代を超え愛され続ける所以ともいえる名言が『人は変わり続けるからこそ、変わらずにいられるのだ』という言葉です。
トレンドに合わせて自分自身をアップデートし続けるのは、とても難しいことです。スタイルの変化が世の中に受け入れられずに失敗するリスクがありますし、変化を加えることが「自分の核として大切にしてきた部分」を捨て去ることのように感じられる面もあるかもしれません。
しかし、彼女はむしろ逆の発想を持っていたことがこの名言からわかります。常に変化を加えることが、客観的に自分を捉えることに繋がり、その結果、彼女自身の大事な核となる部分を変えずに大切にし続けることできたのです。
変わり続けることは、自分らしくあるためにとても大事なことです。変化を恐れず、挑戦心を大切にしてみてはいかがでしょうか。
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