メンタルバランスが整う!辛い時でも心が楽になる名言
仕事のことも、家庭のことも、全力で頑張っている人ほど苦しさや辛さを感じてしまいがち。知らず知らずのうちに、メンタルバランスを崩してしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、辛いと感じる時に心が楽になる名言をご紹介します。
プレッシャーを感じて辛い時に思い出したい名言
- 『うまくいかなかったら、やり方を変えればいいだけだし』
≪宇多田ヒカル≫
日本を代表する女性シンガーソングライター。1983年生まれ、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身。1998年にリリースしたデビューシングル「Automatic / time will tell」がダブルミリオンセールスを記録する大ヒットとなり、15歳にしてトップアーティストの仲間入りを果たす。ファーストアルバム「First Love」はCDセールス日本記録を樹立し、いまだにその記録は破られずに保持し続けている。
その後も「Flavor Of Life」「花束を君に」「One Last Kiss」「君に夢中」など、記録にも記憶にも残るヒット曲を次々とリリース。ドラマや映画の主題歌としても多数起用され、他のアーティストからカバーされるなど、時代が変わっても長く愛され続ける人気アーティストのひとりである。
『うまくいかなかったら、やり方を変えればいいだけだし』という名言は、宇多田さんが第1子を出産した後に行われたインタビューで語った言葉です。
出産後、どう子育てをしていくか“母親としての責任”について考えていたという宇多田さん。日々奮闘しながら子どもと向き合ううちに、「正解は一つではないのだから、間違えてもいいじゃん」と思うようになったと言います。
責任感が強い人ほど、親になると、子どもに対して全責任を背負った気持ちになって大きなプレッシャーを感じやすいでしょう。しかし、感じている責任の大きさが大きいほど苦しくなってしまいます。うまくいかなくてもやり直せばいい、と前向きに捉えることで、失敗することへのストレスが少し軽くなるはずです。
こうしたマインドは、ビジネスにおいても重要です。責任ある立場になるほど、「失敗しないようにしなければ」というプレッシャーを感じて、臆してしまいがち。そんな時こそ、この名言を思い出して、思い切った一歩を踏み出してみましょう。
自分らしくあることを強く肯定してくれる名言
- 『常に自分らしくし、自分を表現し、自分を信じろ。どこかの成功者のお手本なんてマネするな』
≪ブルース・リー≫
武道家、アクション俳優、脚本家、映画プロデューサー。1930年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ出身。幼少期は、父の故郷である香港で子役として活躍。18歳で渡米し、自ら考案した武術「ジークンドー」の指導者となる。役者としてもアメリカのアクション作品に出演し、その後、再び香港へ戻る。初の主演作である香港映画『ドラゴン危機一発』が香港の歴代興行記録を塗り替える大ヒットを記録し、一躍大スターとなる。しかし1973年、人気絶頂のさなか、32歳という若さで死去。没後に、香港とハリウッドの合作である『燃えよドラゴン』が公開されると、世界各地で大ヒットを記録する。世界中にカンフーブームを巻き起こした香港の伝説的アクションスターとして、その名を語り継がれている。
彼が残した『常に自分らしくし、自分を表現し、自分を信じろ。どこかの成功者のお手本なんてマネするな』という言葉は、まさしく彼の生き様を表す名言です。
武道家からアクション俳優への異例の転身、1日にパンチを5,000回、キックを2,000回するという途方もない練習量、2,000冊以上の本を読む学習意欲など。彼は、常人には決してマネできない挑戦を続けてきました。32年という短い人生ながら、努力し続けることでアイデンティティを確立していったのです。
お手本にしうる先駆者はきっといたはずです。しかし、誰かの道筋をたどる人生ではなく、自分らしく道を切り拓く人生を選んだからこそ、死して尚、世界中のファンを魅了する無二の存在であり続けるのでしょう。
仕事がうまくいかない時、仕事と家庭の両立に辛さを感じた時など、誰しも成功者のマネをしたくなります。それは間違ったことではなく、きっと参考になることもあるでしょう。しかし、無理をして他人になりきろうとしても心は救われません。自分らしさを見失わないよう、この言葉を心に留めておきましょう。
仕事がうまくいかず落ち込んだ時に励まされる名言
- 『いかにいい仕事をしたかよりも、どれだけ心を込めたかです』
≪マザー・テレサ≫
カトリック教会の修道女。1910年生まれ、北マケドニア共和国(旧ユーゴスラビア)出身。幼少期より人道援助の活動家を志し、18歳で修道女となりインドに渡る。38歳で修道会を退会し、貧困と疫病が蔓延するコルカタ(カルカッタ)のスラム街へ。学校に通えない貧しい子どものために「青空教室」を開設する。
1950年にインドへ帰化すると、12名のシスターと共に「神の愛の宣教者会」を創立。死を間近にした人を介護するホスピス「死を待つ人の家」を開設したほか、瀕死の人の診療所や孤児院、ハンセン病診療所などの開設にも尽力した。その活動は世界中の人々の共感を呼び、1979年にノーベル平和賞を受賞する。
貧しい人、病気で苦しむ人への奉仕活動を献身的に行い、さまざまな功績を残してきたマザー・テレサ。そんな彼女の仕事に対する心構えが表れているのが、『いかにいい仕事をしたかよりも、どれだけ心を込めたかです』という名言です。
その功績は、結果だけ見れば「いい仕事」と思えるでしょう。しかし彼女にとっては、結果以上にその過程に重きを置いていることがこの言葉からわかります。
救ってきた人々は死と隣り合わせであることが多く、彼女は実際に数え切れないほどの死に触れてきました。自分の無力さを嘆き、「私はなんとちっぽけなのか。 あまりにも無力で、空っぽで、そして、あまりに小さな私」と、友人に宛てた手紙の中でその苦しみを打ち明けることもありました。
そんな悲痛な思いの中でも活動を続けることができたのは、もし「いい仕事」ができなくても、その過程で愛を持って心を込めることで、相手を救うことにつながると考えていたからなのでしょう。そう考えることは自分を認めることにもつながり、活動のモチベーションになったはずです。
「いい仕事」ができずに落ち込むことは、きっと人生において何度もあるでしょう。そんな時はこの言葉を思い出して自分を励まし、認めてあげましょう。