人気のお仕事ドラマから学ぶ!部下の心に残す名言
部下が仕事で落ち込んでいる時や、やる気に火をつけたい時など、管理職の立場からどんな言葉をかけるのがいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
今回は、そんなシーンできっと部下の心に残る、お仕事ドラマの名言をご紹介します。
第三者の力強い名言を借りて、部下の背中を押してあげましょう。
部下のモチベーションがぐっと上がる名言
- 『次なる革新は君たちの中にある』
≪ドラマ『リッチマン・プアウーマン』より≫
世界的な不景気・経済難が続く中にあっても、Facebookの創業者・マーク・ザッカーバーグのようにとんでもない富と名声を手にし、夢のような人生を歩む人がいます。こうした成功者がいる一方で、意中の企業への就職が叶わず、就職活動に苦戦する人が多いのも現実。『リッチマン・プアウーマン』は、そんな社会のリアルを背景に描かれています。
物語の主人公は、若くしてビリオネアになったIT企業社長・日向徹(小栗旬)と、就職難にあえぐ東大生・澤木千尋(石原さとみ)。生活も価値観も異なるふたりの恋模様を描いた、格差1,000億円のラブストーリーです。
『次なる革新は君たちの中にある』という名言は、日向が社員に仕事論を語った際に発した言葉です。
ITは通信速度や情報量、無料で利用可能かなどといった機能的な部分でばかり競い合うけれど、本質は人々の生活を豊かにすることである、と日向は説きます。そして、こう続けます。
「僕らの仕事は、たぶん、大切な人を思うことから始まるんだ。君たちにもそういう人がいるだろう?だったら、その人のために作ろう。ここで。次なる革新は、君たちの中にある」と。
部下を励ましたい時や、チームを鼓舞したい時などに、お仕事のモチベーションをワンステップ上げることができる名言です。
仕事への向き合い方が変わる名言
- 『大事なのは感謝と恩返しだ。その二つを忘れた未来はただの一人よがりの絵空事だ』
≪ドラマ『半沢直樹』より≫
直木賞作家・池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作としたドラマです。大手銀行に勤めるバンカー・半沢直樹(堺雅人)の闘いと葛藤が描かれています。
2013年のドラマ第1シリーズは最終回が40%越えの視聴率をたたきだし、平成歴代1位のドラマとも称されています。主人公の「倍返しだ!」という決め台詞は同年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞しました。そして、2020年には待望の第2シリーズを放送。こちらも最終回では平均視聴率32.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を記録しました。
ドラマ『半沢直樹』では数多の名言が生まれていますが、とくに第2シリーズ・第3話の『大事なのは感謝と恩返しだ。その二つを忘れた未来はただの一人よがりの絵空事だ。これまでの出会いと出来事に感謝をし、その恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば、必ず明るい未来が開けるはずだ』というセリフは、働くすべての方の心に刺さる名言です。
この名言は、半沢が部下である森山(賀来賢人)に語りかけるシーンの言葉であり、有能バンカーとして仕事に励む半沢の信念の一つでもあります。
成果を出すことばかりに捉われていると、自分よがりな考え方になってしまいがちです。仕事に向き合う姿勢について部下に説きたい時、ぜひ伝えたい言葉です。
新しい仕事への挑戦を後押しする名言
- 『難しいからこそ、やる価値があるんだ。どんな難問にも、必ず答えはある 』
≪ドラマ『下町ロケット』より≫
「半沢直樹シリーズ」も手掛ける池井戸潤氏の小説「下町ロケットシリーズ」を原作としたドラマです。中小企業「佃(つくだ)製作所」の社長・佃 航平(阿部寛)を中心に、ロケットエンジンの開発という夢への情熱や、下町工場の社員たちと予期せぬ困難を乗り越え奮闘する姿が描かれています。
2015年にドラマ放送がスタートすると瞬く間に人気を博し、最終回の平均視聴率が22.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど大ヒットとなりました。2018年には第2シリーズが放送され、こちらも大きな反響を呼びました。
佃が残した言葉の中でもとくに印象深いのが、『難しいからこそ、やる価値があるんだ。どんな難問にも、必ず答えはある。挑戦すれば、必ずその答えを見つけ出せる。私は、そう信じているんです』というセリフです。
日本でも有数の大企業である帝国重工の財前部長から、宇宙ロケット用の部品製作というビジネスの可能性が曖昧な技術をなぜ追い求めるのか、と問われた際に返した言葉で、佃の強い意志と決意が表れています。佃は、培った技術だけでなく、困難な事業に挑戦して成し遂げた経験そのものが会社の財産になると考えていました。ビジネスの可能性よりも成長の機会を重んじおり、それが結果的な成功や良い会社づくりへとつながったのです。
難しいからと諦めることは簡単です。しかし、挑戦しなければ進歩も成長もありません。新しい仕事に対して臆している部下がいたら、ぜひ伝えたい名言です。