仕事の不安に打ち勝つ力に!<br>宇宙飛行士が座右の銘としている名言のイメージ画像

心が奮い立つ「名言集」

仕事の不安に打ち勝つ力に!
宇宙飛行士が座右の銘としている名言

心に響く名言を紹介する当企画。今回は、先の見えないプロジェクトや仕事と向き合い頑張っている人に向けて、宇宙飛行士たちが座右の銘としている名言をご紹介します。
宇宙飛行士になり宇宙に行くためには、何年にもわたり数えきれない壁を乗り越え続けなければなりません。終わりの見えない長い道のり、競争の激しさ、課せられる課題の厳しさに志半ばで宇宙への夢を諦めてしまう人も少なくありません。
宇宙飛行士たちは、先が見えない中、どのようなマインドで遥か遠くの目標に向かって進み続けたのか。力強く背中を押してくれる名言を集めました!

後悔に押しつぶされそうなときに力をもらえる名言

「自分が歩んだ道を正しい道にする努力をしなさい」
≪宇宙飛行士候補 米田あゆ≫
1995年生まれ、東京都出身。2019年に東京大学医学部を卒業後、外科医として東京赤十字医療センターに勤務する。2022年4月より、「2021~2022年度JAXA宇宙飛行士候補者選抜」に応募。2023年2月28日、約2000倍の競争を勝ち抜き、宇宙飛行士候補者に史上最年少で選抜される。ヨット競技の世界大会に出場した実績も持つ。

史上最多4127名の応募者、合格者わずか2名という関門を28歳史上最年少で突破した米田あゆさん。この言葉は、医師としてうまく行かない日々が続き、「自分は医師に向いていないのでは」と自信を失っていたときに先輩医師からかけてもらった言葉だといいます。

その言葉が支えになったのか、選抜試験でチームミッションに失敗した際も、米田さんは失敗に頭を抱えるチームメイトを横目に、ひたすら失敗の理由を分析し、次のチャレンジへの準備を続けていました。

過去の選択を振り返り、あっちが正しかったかこっちが正しかったかと悩み続けるのではなく、『自分が歩んだ道を正しい道にする努力をする』。
決断の機会が多い管理職だからこそ、持っておきたいマインドです。

道に迷ったときに進む方向を教えてくれる名言

「人の価値は、努力の量で決まる」
≪JAXA特別参与、宇宙飛行士 若田光一≫
1963年生まれ、埼玉県出身。九州大学工学部航空工学科卒業後、同大学院工学研究科応用力学専攻修士課程修了・同大学院工学府航空宇宙工学専攻博士課程修了を経て、日本航空株式会社に入社。成田整備工場点検整備部、技術部システム技術室にて機体構造技術を担当する。1992年、NASDA(現JAXA)が募集した宇宙飛行士候補に選抜。以来、NASA(アメリカ)のスペースシャトルや、ROSCOSMOS(ロシア)のソユーズ、スペースXのドラゴン2に搭乗するなど、5度の宇宙飛行ミッションを行っている。

若田光一さんは、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の建設に参加し、その後、日本人初のISS船長となるなど、日本を代表する宇宙飛行士です。宇宙滞在時間は累計で500日を超え、日本人最長記録を更新しています。

輝かしい経歴を持つ若田さんですが、若田さんが担う宇宙でのミッションには危険とリスク・困難が溢れています。人によっては、恐怖や不安で足がすくみ、進む道を見失いかねない困難な日々です。そんな日々を、若田さんは、この言葉を突破口に乗り越え続けたといいます。

困難に直面したときに、ひたすら「努力の量」にフォーカスし、わき目もふらず自分だけが知る自分の限界に挑み続ける。その明快な姿勢を保ち続けることこそが、大きなことを成し遂げる秘訣なのかもしれません。

先の見えない日々をくぐり抜ける力をくれる名言

「変えられることは勇気を持って変え、変えられないことは冷静に受け入れる」
≪元・JAXA宇宙飛行士 山崎直子≫
1970年生まれ、千葉県出身。東京大学工学部航空学科卒業後、同大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了を経て、- エンジニアとして宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構、JAXA)に入社。1999年、宇宙飛行士候補者に選抜され、その11年後の2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙へ。STS-131ミッション(ISS組立補給)のミッションスペシャリスト(MS)として参加した。2011年8月にJAXAを退職し、2014年より女子美術大学にて客員教授を務める。

山崎直子さんは、日本人女性二人目の宇宙飛行士で2010年に国際宇宙ステーション(ISS)での短期滞在も経験した方です。中学生から目指し始めた宇宙飛行士。見事その夢を実現した山崎さんは、一見華々しいキャリアを歩んでいるようにも見えますが、宇宙飛行士候補者に選抜されてから宇宙に出るまで、実に11年もの歳月を要しています。

いつ宇宙船が打ち上げになるのか、そのミッションに自分がアサインされるのかもわからない中、11年間ひたすら訓練を積む日々。「まるで目隠しをしてマラソンをしているみたいだった」と山崎さんは当時を振り返ります。そんな山崎さんの心の支えとなったのが、高校3年時の担任の先生から教えられた、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーの以下の言葉(和訳)だったといいます。

「神よ、変えることのできないものを受け入れる“冷静さ”をください。変えることのできるものについて、それを変えるための勇気をください。そして、変えることのできないものと、変えることができるものとを見分ける知恵を授けてください。」

自分が“変えられること”と“変えられないこと”を冷静に見極め、“変えられること”にフォーカスして日々を過ごす。見通しのつかない仕事に落ち込みそうなときに思い出したい名言です。

構成:Be myself 編集部

  • line
  • リンクトイン

RANKINGランキング

  • 週間
  • 月間