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立場が変われば服装も変わる? 戦略的ファッションで魅せたい自分になろう!~パーソナルスタイル分析~

情報に溢れた現代社会の中で、自分の価値を周りに知ってもらうために必要なのがセルフブランディングです。

セルフブランディングとは、魅せたい自分のイメージのことで、管理職として職場で働く女性が増えてきているからこそ、他の人との差別化をすること。そもそも人と比べなくても、魅せたい自分になることができれば、自己肯定感が上がり、仕事のパフォーマンスを高めることができるでしょう。

そのためには、まず自分の魅せたいイメージの軸を知り、そこからどのように魅せていくのかを考えるのが近道です。

今回は、魅せたいイメージの軸を知るため、服装スタイルの趣味、嗜好、性格を知るツール「パーソナルスタイル分析」を使って、イメージに対する内面的な理解を深め、魅せたい自分になるためにファッションに取り入れていただく方法をご紹介します。

パーソナルスタイル分析は7つのタイプ

パーソナルスタイルとは聞き慣れない言葉かもしれませんが、服装のスタイル傾向を分類する、イメージコンサルティングの分析ツールの一つです。
パーソナルカラー診断や骨格診断は、身体の外見的な特徴から「似合う」を分析する診断ですが、パーソナルスタイル分析では、その人が本来持っているスタイルの傾向を見ていきます。
パーソナルスタイル分析の目的は二つあり
1.「イメージアップに必要な服装スタイルの発見」と2.「内面的な服装の好みの発見」です。

以下の7つのタイプがあります。

1. スポーティー・ナチュラル
  見栄や無理を嫌い自然体で、快適さや動きやすさを中心に考える、活動的な服装スタイル

2. トラッド
ファッションや流行と関係なく、相手に対し仕事や地位的信頼感を与える服装スタイル

3. エレガント
  ハイクラスの上品で洗練された、上質でエレガントな服装スタイル

4. フェミニン
  優しく繊細、可愛らしさを感じる、相手の判断より自分の好みを優先する服装スタイル

5. セクシー
  人の目を意識した、感覚的、本能的に人を惹きつける服装スタイル

6. クリエイティブ
  他とは違うという、オリジナリティや個性を重視した、型にはまらない服装スタイル

7. ドラマチック
  人の目を惹きつける、大胆で個性的な、目立つ服装スタイル

あなたは何タイプ?チェックシートで自分のタイプをCheckしよう!

早速、<パーソナルスタイルチェックシート>で自分のタイプをチェックしてみましょう。
・直感的に「これは私を表わしている」と思う単語にいくつでもOKですので、チェックを入れてください。
・正解・不正解はないので、前後のつながりなど深く考えず、時間をかけないで、感覚的に行ってください。

・それぞれのグループに何個チェックがついたか、合計を書き入れます。それぞれの欄の合計数をスタイルタイプの横に書き入れます。
・各スタイルタイプの点数を見て、上位2タイプ、下位2タイプに注目します。

点数の多いタイプが、その人の内面にある本来の服装の好み(嗜好)です。

内面の自分と魅せたい自分を使い分けよう!

点数の多いタイプが、その人の内面にある本来の服装の好み(嗜好)になりますが、
魅せたいイメージやイメージアップに必要なスタイルとギャップがあることもあります。
複数のタイプが重なる時もありますが、それはそれぞれの要素を合わせ持っていることを表わします。
また、パーソナルスタイルの結果によっては、本来の好みの服装タイプと、仕事や人とのお付き合い上で必要な服装タイプが違う場合も出てきます。

例えば、私の結果を例に挙げると、上位2タイプは「フェミニン」「クリエイティブ」、下位2タイプは「セクシー」「ドラマチック」です。
「フェミニン」「クリエイティブ」要素のある服装を好み、選びがちです。
逆に「セクシー」「ドラマチック」要素のある服装は好きではなく、本来は選びません。

魅せたいイメージは、「クリエイティブ」なので、本来の好みと一致しています。
ただし、仕事上、人前に出る際には、「ドラマチック」の要素を取り入れた方が人の目を惹きつけることもあります。
また、仕事上、信頼感を出したい時は、「フェミニン」要素は抑えて「トラッド」要素を取り入れた方が効果的です。

このように、まずは自分の本来の服装の好みを把握し、自分自身でパーソナルスタイルを納得して使い分けると、魅せたいイメージに近づけることができます。

では、それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。

スポーティー・ナチュラルタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、着心地が良く活動しやすい快適な服装を好みます。
堅苦しさを嫌い、服装や外見で相手に与える影響などはあまり気にしない傾向があります。
印象を意識して作るのではなく、自然体であることを大切にしています。
形は、シンプル、カジュアル、着ていて楽で疲れない、スカートよりもパンツを好む傾向があり、色は、白やベージュ、水色などの明るい色や紺やグレーなどのベーシックカラーも好きです。素材は、コットンや麻、革などの自然な風合いの天然素材を好み、高価で派手なジュエリーなどは着けず、カジュアルなアクセサリーを好みます。

親しみやすいイメージを与えることができますが、社会的地位などとバランスをとることが必要です。

ブランド例:ユニクロ、GU、SHIPS、BEAUTY&YOUTH など

トラッドタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、自分の社会的地位や役割を意識した服装を好みます。
いつもきちんとしていて、流行に左右されずコンサバティブで、仕事や社交上で、信頼や信用を得ることを大切にしています。着回しができる、合理的で費用対効果の高いものを好む傾向もあります。
形は、スーツや堅いデザインのワンピース、アンサンブルなどの定番スタイル、シンプルでベーシックなもの、色は、紺、グレー、白、黒、茶、赤、ベージュなど、定番の色が基本です。素材は、上質な天然素材(ウール、コットン、麻、シルク、カシミア、革、等)、シンプルで上質なジュエリーを好みます。
堅実なイメージを与えることができますが、無難に感じる服装が多くなります。ファッション性がゴールに必要かどうか見極める必要があります。

ブランド例:INVIDI、UNTITLED、NEW YORKER、Paul Stuart など

エレガントタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、洗練されていて上品である服装を好みます。
上質で趣味が良く、人から好感を持たれる、堅過ぎず品の良い、きちんとしていることを大切にしています。
形は、上下揃ったセットアップ、体のサイズにきちんと合ったもの、頭から足まで、トータルに気を遣い、色は、上品で優しい色の組み合わせ(あまりコントラストのないもの)、定番の色が基本。素材は、上質で肌触りの良い、カシミアやシルク、ファインウールのような布地を好み、上質で洗練されたデザインのジュエリーを好みます。
洗練されたイメージを与えることができますが、目立ちたいとは思っていないことが多く、流行りものを追いかけるわけではないですが、世の中の流行には敏感で興味があります。

ブランド例:MAX MARA、FOXEY、TAE ASHIDA、EPOCAなど

フェミニンタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、自分の気持ちを大切にする内面志向があり、優しさや繊細さを重視する服装を好みます。手入れの行き届いた、美しいものや可愛いものが好きで、自分の美意識(きれい、かわいい、美しい、等)を大切にしています。
形は、柔らかい、曲線的なラインやシルエットのもの、柔らかい形のワンピースやロングスカートを好み、色は、濃い色やはっきりした色ではなく、柔らかく繊細な色。パステル調の淡い明るいきれいな色が基本。素材は、ジョーゼットやシルク、カシミア、スウェードなど、柔らかい、優しい風合いのものを好みます。花、ハート、リボン、フリルなどの女性らしいモチーフも好きです。
女性的なイメージを与えることができますが、年齢に合ったものを身につけないと、幼稚な印象を与えかねないため注意が必要です。

ブランド例:YOKO CHAN、TOCCA、ANAYI、CELFORD など

セクシータイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、セクシーで感覚的、体型が美しく見える服装を好みます。
人の目を惹きつけ、自分の体のラインが出るようなもの、フィット感を大切にしています。
形は、カーブや流れるような曲線、体のラインがきれいに出るもの、冬でもコートの下はノースリーブ等の肩が出るもの、色は、ピンクや赤などの本能をかきたてる色、アニマル柄も好みます。素材は、しなやか、つるつるしたもの、シースルー、レザーなど、アクセサリーも人の目を惹きつける、ボリュームのあるものが好きです。
本能的なイメージを与えることができますが、自分を誇示するのではなく、身体のフィット感やラインの美しさが好きなだけなのに、誤解されることもあるかもしれません。

ブランド例:TADASHI SHOJI、PINKY&DIANNE、クードシャンス、ZARA など

クリエイティブタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、他とは違う、オリジナリティを重視した服装スタイルを好みます。トレンドに敏感で、ラフ(自由)なスタイル、個性を尊重し、独自のセンスやスタイルを持つことを大切にしています。
形は、型にはまらないものや面白いデザインのもの、スーツなど定番のアイテムでも、デザインなどが一味ちがうもの、トレンドのものをさりげなく取り入れ、色は、白、黒、赤など、シックでも芸術的な色。センスの良いカラフルな色の組み合わせなども好み、素材は、天然素材でも、エナメルやプラスチックなど人工的なものでも、素材に関わらず面白いものは何でも取り入れます。
アクセサリーは木や貝などの面白い素材や、他にはない一点ものなどにも惹かれます。
芸術的なイメージを与え、誰かに見てもらいたい、人と違うことを認めてもらいたいという願望があります。

ブランド例:Mame Kurogouchi、Sacai、STUDIOUS、ADOREなど

ドラマチックタイプの特徴

このタイプの傾向が強い人は、外見志向が強く、人の目を引く、目立つ服装スタイルを好みます。大胆、派手、ゴージャスなイメージで、素敵な人など、スタイリッシュな印象を残すことを大切にしています。形は、直線的で強い印象のもの、スリム、タイト、ミニ等、身体を強調するようなもの、大胆で人目をひくデザイン、自己主張の強い服を好み、色は、はっきりした、鮮やかな色やコントラストの強い組み合わせ、光るもの(金銀、ラメ等)も好き。素材は、ツヤがある、つるつるしている、人工的なものや天然素材でも派手や立派に見えるものを好む傾向があります。
存在感のあるイメージを与えますが、注目を集めるために装いが過剰気味にならないように注意が必要です。

ブランド例:Emilio Pucci、レオナール、DOUBLE STANDARD CLOTHING 、GRACE CONTINENTAL など

まとめ

いかがでしたか?まずは、自分の本来の服装の好みを把握し、自分自身でパーソナルスタイルを意識して服装にも取り入れていくと、魅せたいイメージに近づけることができます。

オフィスやここぞという時には、管理職としてのあなたらしさを表現しながら、気品や知性を感じさせるスタイルを取り入れたり、時には存在感のあるスタイルを取り入れたりして、見せたい自分を演出してみてください。
魅力的な自分になり、自分自身の価値を高めることは、セルフブランディングにも繋がります。

魅せたい自分になって、「あなただからこの仕事をお願いしたい」と選ばれ、仕事のパフォーマンスを高めていきましょう。

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イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。


『プロフェリエ』の工藤亮子さんのページはこちら



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