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急なお呼ばれでも慌てない! 知っておきたいお呼ばれの時の装い

みなさんは「オケージョン」という言葉を耳にしたことはありませんか?

ファッションにおける「オケージョン」とは、主に「特別な行事、儀式、祭典」を表し、結婚式やパーティー、式典など、特別感のある儀式や行事で着用するドレスを中心とした華やかなアイテムのことを指します。

 

フォーマルな場にはフォーマルな服装、カジュアルな場にはカジュアルな服装を着用するのがお呼ばれファッションの基本ですが、やはりTPOを考えて装いを変えるのは、大切なマナーです。

特に、急なレセプションや式典への出席、部下の結婚式にお呼ばれされた時など、管理職としての立場もふまえながら、その場に合わせた服装やマナーを心がける必要があります。

今回は、いくつかのシーン別にお呼ばれの時の装いのポイントをご紹介します。

知っておきたいフォーマルの種類

ファッションにおいて、時と場所、シチュエーション、立場などのTPOに応じた服装をすることは、マナーであり、基本として知っておきたいもの。

中でも、結婚式やパーティーなどのフォーマルな場での服装には、正礼装(フォーマル)、準礼装(セミフォーマル)、略礼装(インフォーマル)などがあり、選ぶべき服装が細かく分類されています。まずは、フォーマルの種類をおさえておきましょう。

●正礼装(フォーマル)
最も格式の高い場の礼装。結婚式や晩餐会の主催者、または新郎新婦の家族が着用します。ドレスコードでは最上級。昼と夜では服装が異なり、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスなど。

●準礼装(セミフォーマル)
結婚式のゲストや、入学式や卒業式などの式典へ列席する場合の礼装。昼はセミ・アフタヌーンドレス、夜はセミ・イブニングドレス、カクテルドレスなど。

●略礼装(インフォーマル)
セミフォーマルよりもラフな服装。格式ばらない結婚式や披露宴の礼服とされることが多い。ワンピースにボレロのスタイルやスーツ(スカート)でもよい。

●準略礼装(スマートエレガンス)
インフォーマルに準じるドレスコード。高級ホテルのレストランなどの服装。いつもより華やかに。

●略礼装以下(カジュアルエレガンス・スマートカジュアル)
記念日など、身近な人とのディナーやパーティーなどの服装。ワンピース以上、イブニングドレス未満。普段着よりもやや格式ばった着こなし。カジュアルエレガンスならドレッシーなワンピース、スマートカジュアルなら、スーツ、ワンピースなどのきちんとした服装。

お呼ばれの装いは、ドレスコードが決まっている場合には、それに沿った服装をします。逆にドレスコードが決まっていない場合は、準礼装(セミフォーマル)な服装で参加することが一般的です。

「この服装はマナー違反?」迷いがちな結婚式の服装マナー

結婚式の主役は新郎新婦なので、招待されたゲストは、花嫁よりも少し控えめにするのがマナーです。全身「白」や「黒」の服装は、結婚式のゲストとしてはマナー違反。「白」のドレスは、主役である花嫁の特権なので必ず避けましょう。

濃い色の羽織やバッグ、靴を合わせ、全体が白っぽい印象にならないようにしましょう。クリーム色やベージュなど照明によって、白っぽく見える服装にも注意が必要です。

「黒」はフォーマルな印象が強いですが、全身黒の服装は喪服をイメージすることからNGです。黒のドレスを選ぶ際は、明るめの色の羽織りやアクセサリー、バッグ等のコーディネートで、お祝いの場にふさわしい華やかさを加えましょう。


結婚式・披露宴では、露出度の高い服装にも注意が必要です。特に昼間の挙式や披露宴では、肩が出るノースリーブのワンピースや背中が大きく開いたドレスなど、露出のある服装は避けた方がよいとされています。昼にノースリーブを着る場合は、上にショールやボレロ、ジャケットなどを羽織るといいですね。夜のパーティーやカジュアルスタイルの式などではOKな場合もありますので、会場の雰囲気やパーティーのスタイルに合わせた服装選びを心がけましょう。かさばらないストールを一枚持参しておくと安心です。

麻やニットなど、カジュアルすぎる素材は結婚式には不向きです。
また、アニマル柄などの動物の柄が入ったものやファー素材などは、殺生を連想させるため避けた方が無難です。

意外と知らない?!部下の結婚式にお呼ばれしたら?

部下の結婚式に主賓として出席する際は、準礼装が望ましいと言えます。

洋装であれば、一例ですが、ミディアム丈の派手すぎないドレスに襟付きのフォーマルなジャケットを合わせるのも良いでしょう。和装であれば、「訪問着」「三つ紋、一つ紋の色留袖」などが準礼装にあたります。主賓以外であっても、会社関係者の式に出席する時には、友人の結婚式に出席する時よりもフォーマル寄りの、落ち着いた雰囲気を心掛けましょう。

最近では、かっこよくおしゃれなパンツドレスで出席する人も増えてきました。パンツドレスとは、その名の通りパンツスタイルでありながらも、エレガントな印象が特徴的なドレスのこと。女性らしさとかっこよさと実用性を兼ね備えたスタイルです。上下が分かれているセットアップタイプと上下が繋がっているオールインワンのタイプがあります。パンツドレスは「略礼装」にあたるので、カジュアルな結婚式であれば、着ていってもOKとされています。「平服で」と指示があった場合は、略礼装となりますので、準礼装よりもラフな服装で格式ばらない結婚式や披露宴の際にはパンツドレスもいいですね。

レセプションパーティー・式典・祝賀会など

レセプションには「歓迎会」や「招待会」などの意味があり、レセプションパーティーは、ビジネスシーンではもちろん、様々な場面でお客様を招待して行われる社交・交流のためのパーティーです。 会社の創立記念、周年記念、新商品やサービスの発表会、新店舗お披露目会など、様々な形態のレセプションパーティーが開催されています。


主催者側は来賓を招く立場なので、ドレスコードの中で最も格式の高い正礼装(フォーマル)な服装でお迎えするのが一般的です。とはいえ、動きにくいドレスなどは避けたほうが良く、あまり華美になりすぎないスーツやワンピースなどを選ぶのがおすすめです。


ゲスト側は、ドレスコードが決まっている場合、例えば「正装でお越しください」や「平服でお越しください」などあればそれに沿った服装をします。
逆にドレスコードが決まっていない場合は、準礼装(セミフォーマル)な服装で参加することが一般的です。
企業のレセプションパーティーであれば、ジャケットを羽織ったりときっちりした印象の服装がベター。
祭典やファッション系などのレセプションパーティーには華やかなドレス、ファッション系でも特にブランド主催のパーティーなら、そのブランドのアイテムを1つは身につける配慮は必要です。
会場の雰囲気などに応じて、ドレッシーなものや清楚なものなど選び分けましょう。
一般的に立食パーティーとして催されることが多いため、長時間履いていても疲れない動きやすいパンプスを履くことをおすすめします。

一般的な「お呼ばれドレス」とは?

一般的に「お呼ばれドレス」と呼ばれるものは、ほとんどの場合、準礼装のことを意味します。
朝から昼の時間帯は、セミ・アフタヌーンドレス。首元や背中の露出度は控えめで肩を出さないワンピースやスーツのこと。スカート丈は膝下からふくらはぎあたりの長さで、袖丈は半袖や5分袖のものを選んでも構いません。

夕方以降の夜の時間帯は、カクテルドレス。カクテルドレスは元々、夕方以降の立食形式のカクテルパーティーで着るパーティードレスのことで、「準礼装」に位置付けされます。洋装で最もフォーマルとされる「アフタヌーンドレス」と「イブニングドレス」と比べると、イブニングドレスをややカジュアルにしたイメージで、足首が隠れるロングドレスが原則のイブニングドレスに対し、カクテルドレスは膝丈からロング丈まで様々なものがあります。カクテルドレスの定義は正式には決まっておらず、夜の時間帯に着るノースリーブドレスとイメージすると良いでしょう。

ホームパーティーに招かれた場合は?

ホームパーティーなど目上の人や上司宅へ招かれた場合は、少しフォーマル感を意識したコーディネートがよいでしょう。ただし、フォーマルなパーティーに行く時ほど頑張りすぎる必要はありません。Tシャツにジーンズではラフすぎる可能性がありますが、「きれいめカジュアル」を意識して、食事の邪魔にならない服やアクセサリーを選ぶのも大切なポイントです。ロングネックレスや大きいバングルなどのアクセサリーは、ガチャガチャと音が鳴ったり、食器を傷つけたりするかもしれないので、一粒パールや一粒ダイヤなどの控えめで上品なアクセサリーがベター。華奢なデザインのものがおすすめです。家にお邪魔する時には靴下やストッキングを履いて、足元は素肌を出さないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?コロナ明けでリアルイベントも多くなっています。
お洒落を意識しつつも、周りや主役の邪魔にならない、そういった気遣いは自然と服装にも表れてきます。急なお呼ばれの時にも慌てることのないよう、TPOに応じたマナーを押さえて、特別な場面での特別な装いを楽しみたいですね。

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イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

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