LiLiCoさん「夫に対して『おかしい』と思ったことは、言葉で伝えて」
キャリア、仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回は、タレント・映画コメンテーターのLiLiCoさんが読者のお悩みに答えます。夫婦や家族に関する2つのお悩み、LiLiCoさん流の解決法は?
目次
LiLiCoさん
映画コメンテーター/タレント
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日、1989年から芸能活動スタート。TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」など出演番組も多数。アニメ「サウスパーク」では声優として、またナレーション、俳優などマルチに活躍。ファッションにも意欲的に取り組み、服やジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。
共働き夫婦、家事・育児のバランスに不満
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LiLiCoさんの回答「子どもたちのためにも、家族の姿を変えていこう
まず、家事も育児もちゃんとやっている自分のことを褒めてください。あなたは偉い!
そして、たまには旦那さんに嫌味を言ってみたらどうですか? 「私はこれだけやっているよ」「あなたと私の子どもだよ。子育ては二人でするものだよ」と。
というのも、旦那さんは親世代の古い価値観をアップデートできていないと感じるから。
あなたたちの親世代が子育てをしていた頃の日本は、家事育児の比重が女性に偏るのが当たり前。女性が心の中で不満を抱いていても、「我慢が美徳」とされる時代でした。旦那さんもそういった「家族の姿」を見て育ったから、その価値観が染みついているのかも。
だからちゃんと面と向かって、おかしいことを指摘してあげるべき。
ちなみに私の夫も、家事を一切しないタイプ。結婚して7年くらい経って私の不満が溜まり、一度お掃除やゴミ出しを全部辞めたことがあります。5袋くらいゴミ袋が溜まった時に、彼は結婚して初めてゴミを捨てました。それくらいしないと伝わらない人もいるんです!
おそらく旦那さんは、普段あなたが家で何をしているかも把握できていないのだと思います。何も言わない限り、「大丈夫だ」と思ってしまっているのかも。
そして、そんなあなたの家族にいま必要なのは、家族で会話をする時間です。そのためにオススメなのが、食事の時はテレビを消して、家族で会話をしながら食べること。我が家でもルール化しています。
子は親を見て育つので、家族の姿って、親子で似てしまうんです。だから食卓を囲んで会話をするルールを作って、家族みんなで喋らないと、今度は子どもたちも同じように「女性側が我慢する家族」を作ってしまうかもしれません。
今の時代、「男性は働いていれば良い」なんて考えは古すぎます。 男性がベビーカーを押すし、抱っこ紐をつけるのが当たり前。傍から見てそんなカッコいい夫婦でいたいじゃないですか!
旦那さんに古い価値観が染み付いてしまったのは、もう仕方ない。それを教育し直すくらいの気持ちで、ゼロから教えてください。そして、次世代にとって良いモデルになれるような家族を目指しましょうよ!
ケチな夫。些細な価値観の違いをどう受け入れるか
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LiLiCoさんの回答「世の中のことを教えてあげるしかない」
前提として、同じ価値観を持っている人はいません。ただ、それにしてもこの旦那さんはちょっとモラルが欠けています! いくら友人の話とは言え、命がけの出産に対して「深夜料金がかかったんだね」は、酷いですね…。
私がもしあなたの立場で、一緒に外食した人が「このメニュー高っ!」と言ったら、「このメニュー見て、大きい声でそれ言う人ダサっ!」って言い返しちゃうかな。だって恥ずかしいですもん! そんな価値観を受け入れる必要はないですよ。旦那さんにも、そうやって一度ガツンと言えば、恥を覚えて言わなくなるんじゃないかな?
旦那さんはそもそも、世の中のことをまだあまり知らないのだと思います。レストランで出されるお肉の原価がどれだけ高いのか、それをシェフが調理したらいくらになるか…ということがわからない。わからないから、ただ単に文句を言っているだけなんですよね。
私も昔、同じような経験をしたことがあります。何人かでお店で飲んでいて、20万円のお会計になったんですよ。その場にいた一番若い方が「高っ!」って発言してしまって。でも、その場で一番年上の方が何にも言わずに20万円を払ったんですよ。だってその方は、皆でガンガン飲んで食事も楽しんだら、その金額になることがわかっているから。ただ若い方はわかっていなかっただけ。
私も後輩に驕った時は、あえて金額を言うようにします。そうすることで、こういうお店でこういう食事をしたらいくらになるのかを、後輩も学べるので。
これからも旦那さんと一緒にいたいのなら、あなたも旦那さんに世の中のことを一つずつ教えてあげる感覚でいたらどうでしょうか? 旦那さんも、これから上司に驕ってもらったりあなたと素敵な経験をしたりすることで、成長していくかもしれません。
【回答まとめ】
・夫に対する家事育児の不満は、ちゃんと言葉で伝えよう
・家族の姿は親子で似る。子どものためにも家族のあり方を考えよう
・文句が多いのは、世の中を知らない証拠。社会経験を重ねれば改善される可能性も