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リーダーズ座談会

忙しい中の勉強法 管理職が実践している「学び」とは

社内では相談しづらい悩みや本音を語る、女性管理職のオンライン匿名座談会。今回のテーマは、「管理職の勉強法」について。忙しい管理職。最近、勉強できているのでしょうか?



【参加者】
Aさん(45歳):マスコミ業。女性向けメディアの責任者として3名の部下を抱える。

Bさん(48歳):IT業。5名の部下を抱える課長。

Cさん(39歳):運送業。4名の部下がいる課長。

どうしても勉強したいことは、自腹でセミナーに申し込むべし!

Aさん:最近、勉強する時間を捻出するのが難しいのですが、皆さん何か取り組まれていますか?

Bさん:webの解析ツールの使い方や動画の編集、SNS運用のトレンドなど、土日の夜などに2〜3時間勉強しています。まだ子どもが小さいので、平日にまとまった時間をとるのは難しいですが…。

Cさん:忙しい中で素晴らしいです! 私は正直、今は勉強モードになれず…。会社にも資格取得が給与に反映される制度がないので、どうしても意識が低くなりがちです。

Bさん:必要性が感じられないのならば無理に勉強しなくても良いと思いますよ。私も自分の趣味ではなく、あくまで仕事で必要だから勉強しているので。

Cさん:たしかに、以前は社内昇級試験の勉強や、業務に必要な秘書検定などの勉強はしていました。皆さん、仕事のために取った資格や取り組んだ勉強はありますか?

Aさん:DTPオペレーター、社会保険労務士、あとは担当メディアに関連する指導者資格もとりました。指導者資格は取得ハードルが高く、半年間、週末に各5時間の授業と自主学習の時間も合計30時間程度はあったと思います。自主学習は出勤前にカフェに寄ることを習慣にしたり、通勤時間を使ったりして捻出していました。
Bさん:GA解析法、新規事業開発、WEBのUX、プログラミング等は数日間のセミナーを受講していました。その時は、会社終わりや有給や半休を使っていましたね。
どうしても身に付けたい!という知識や資格はセミナーに申し込めば強制的に時間を作ることになるので、勉強が捗るなと感じます。自腹を切れば、後に引けなくなりますしね(笑)。

Cさん:たしかにそうですよね。勉強できてないな…とは思っていましたが、私も社内で年数回開催される、社外講師の講演会には出席しています。

Aさん:それも立派な勉強ですよ! あと私は、純粋な勉強ではないですが、社会課題の改善に関心のある、さまざまな立場の女性が集う読書会に月1回参加しています。知識や価値観のアップデートができて、有益な「学び」の場になっています。

「学び」を実務で使った経験が、さらなる勉強のモチベーションに

Cさん:これは学んで良かった! という資格や勉強はありますか?

Aさん:先ほど触れた担当メディアに関連する指導者資格ですかね。実際に自分が指導することはないけれど、取材対象者の話をより深く理解できるようになりました。

Bさん:私も先ほど紹介したGA解析やWEBのUX、新規事業開発などは、学んだ方法やフレームワークをすぐに実務で使いました。あとコーチングスキルも、マネジメントに役に立ったと感じます。

Aさん:やっぱり学んだことが仕事で「役に立った」と思えた経験が、さらなる勉強へのモチベーションになりますよね。それに、座学で学ぶだけではなくて、実務で使うことで真のスキルとして自分の中に定着するのだと思います。
私も最近、マーケティングの知識を勉強したいと思っています。厳しいマスコミ業界で生き残っていくためには読者のニーズを正しくキャッチする能力が必須なので。

Cさん:なるほど。私も管理職になったので、組織論や財務諸表や経営指標などに関する専門知識をこれから身に付けたいです。

Aさん:あと、意外と心理学の知識も働く上で役に立つと感じます! 最近「ヘルシーバウンダリー」「セルフコンパッション」という概念を知ったのですが、人間関係のモヤモヤや自信が持てない感情とうまく付き合えるようになりました。

Bさん:面白そうです。やっぱりどうしても忙しい中で勉強するので、本当に仕事に役に立つスキルを短期間で身に付けるのが、管理職の正しい勉強法だなと感じます。たった1ヶ月の勉強期間でも、仕事がぐんとラクになる学びはたくさんあるはずですよ。



忙しい中で勉強をするためには、ただ漠然と取り組むのではなく、目的が無いと難しいもの。「流行っているから」「面白そうだから」という漠然とした理由ではなく、自分の今の業務にどう役立つかが明確になれば、勉強も捗りそうです。

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