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リーダーズ座談会

チームで成果を出すために。管理職目線で一緒に働きたい人・働きづらい人とは

社内では相談しづらい悩みや本音を語る、女性管理職のオンライン匿名座談会。今回のテーマは、「一緒に働きたい人・働きづらい人」。部下や同僚、どんな人となら働きやすいのか。また、自分が仕事相手から「一緒に働きたい」と思ってもらうために心がけていることとは。ここだけの話で盛り上がりました。



【参加者】

Aさん(34歳):サービス業界で働くマネージャー。部下は4名。

Bさん(42歳):インターネットサービス業界。3人の部下がいる部長職。

Cさん(33歳):運送業界の係長。管理職歴は2年、2人の部下を抱える。

理想の部下は、素直さ・自主性・行動力がある人

―皆さんが「一緒に働きたい!」と思うのは、どんな部下ですか?
Aさん仕事に愚直な人ですね。お客様のことを考えられて、チームワークを重んじて働ける人がチームにいたら嬉しいです。

Bさん柔軟に他者の意見や指摘に耳を傾けられる、謙虚で素直な姿勢は大切ですよね。それに加えて、指示を待つだけでなく自ら課題を見つけて動ける自主性がある人が理想。そういう人とは信頼関係も築きやすいし、仕事もスムーズに進むと感じます。
あるプロジェクトで、外注していた業務のコスト削減のために内製化する方針になった際、未経験にもかかわらず、前向きにチャレンジしてくれたメンバーがいました。自主的に情報収集を行い、社内外の関係者にヒアリングして素直に意見を聞き、自ら仕組みも構築してくれて。その姿勢に感動しましたね。
結果として、コスト削減だけでなく、業務の効率化にもつながり、チーム全体にとって大きな成果となりました。

Aさん:素晴らしいですね! スキルや経験以上に、そういった姿勢や人柄って働く上で大切だと感じます。例えば、関係者に対して思いやりのある言動ができているかとか。

Cさん:Bさんの部下のように行動力がある人も、一緒に働きたいと思える特徴ですよね。そういう人って日頃から頼み事には嫌な顔せずすぐ取り組んでくれるイメージです。

Bさん:確かに、先ほどの例で挙げた部下も普段から行動が早いです。

「周りをよく見ている人」が仕事仲間にほしい

Aさん:部下じゃなくても、やっぱり常に明るく前向きに仕事をしている人と一緒に働きたいですよね。

Bさん:そうなんですよ。そういう人とお互いにリスペクトを持って接し、率直に意見を言い合う働き方が理想です。

Aさん:良いですね〜。結局は、一緒にいて気持ちが良い人と働きたい。私の同僚に、常に人の良いところに目が向いて、その相手に気持ちをしっかり伝える人がいて。ああいう人になりたいと思っています。

Cさん:そういう周囲をよく見ている人がいると、職場も明るくなりますよね。人を巻き込むことも上手そう。

Bさん:周囲をよく見ている人は、さりげなく人のサポートに入るのもうまいですしね。

自己中、感情的、後回し癖…こんな人は一緒に働きづらい!

Aさん:逆に頑固で自己中心的な考え方の人は一緒に働きづらいです!

Bさん:ああ…、自分の役割に対して責任感を持つことを履き違えて、自己中心的になっている人っていますよね。自分の仕事の範囲だけを守ろうとし、それ以上のことに関わろうとしないとか。そうなってしまうと組織としての力が発揮されづらくなるので困ります。

Aさん:自分の考えに固執すると、他者の意見を受け入れない態度や、他者へのリスペクトを欠いた言動に現れますよね。

Cさん:そういう人が一人でもいると、チーム内やチームを超えた組織での協働が難しくなってしまいます。

Aさん:他のメンバーの悪口や愚痴を聞くのもキツイですよね。かつての上司で、人を性悪説で見ている人がいて。指導を超えた愚痴ばかり言われていました。

Cさん:仕事なんだから自分のマイナスな感情を持ち込まないで! と思いますよね。

Bさん:私も感情論で仕事をする人に振り回されたことがありました…。こちらは極力感情を交えずに事実ベースで話すようにしたり、第三者がいる場で話したり、冷静な話し合いがしやすい環境を意識的につくるようにしました。その人の言動に振り回されすぎず、自分ができることや正しいと思うことに集中するようにしていましたが、ストレスでしたね。

Cさん:あとは仕事の基本ですが、適切な報告・相談がなく、スケジュール管理ができてない人は困りますね。 依頼した業務について何も報告がなかったから順調に進んでいるのかと思ったら、期限近くまで放置されていた時は頭を抱えました。

Aさん:後回し癖がある人って、結果的に周囲にも迷惑をかけてしまいますよね。 どんな立場の人でも、スケジュールを守れないと「仕事しにくいな」と感じます。

管理職が丁寧なコミュニケーションをとれば、皆が「働きやすい」職場に。

Aさん:管理職になると、そういった「人」に対するストレスもなかなか発散しづらいですよね。以前はランチで同僚に話してスッキリ…みたいなこともしていましたが、今やお昼時間を共にする人がいない。

Bさん:管理職というだけで、気づいたら周りから少し距離を置かれていますよね(笑)。こちらとしてはこれまでと変わらずフラットな関係でいたいと思っていても、意図せず壁ができてしまうことに少し寂しさを感じることはあります。

Cさん:どんなに忙しい時でもちょっとした雑談や笑いを共有できるような人の存在がいかに大切だったか、今だからこそわかりますよね。忙しすぎて人とのコミュニケーションが殺伐としてしまうと働くこと自体が苦しくなってしまうので、雑談も意外と必要。

Bさん:そうですよね。だから私は忙しい時ほど自分から周囲に声をかけるよう努めているし、困っていることは素直に周囲に頼るようにしています。仕事は一人ではできないので、お互いに協力する姿勢を大切にしています。

Aさん:自分自身も素直さを忘れたくないですよね。私は常に明るく振る舞うようにしていて、挨拶や声がけも私からするし、相手の変化に気づいたら、すぐにその人に伝えて賞賛することを心がけています。そういった管理職の行動が、コミュニケーションの取りやすい風土につながるのかなと。

Cさん:管理職だからこそ丁寧なコミュニケーションを心がけた方が良いですよね。細かいですが、メールやチャットで依頼できることも、他部署に依頼する時や手間がかかるものは直接話すか電話で話すように意識しています。



どんな職場にも「働きづらい人」はいるもの。それでもチームで成果を出すために、皆さんうまく付き合っているよう。また、管理職自身が「働きやすい人」になることも大切。自分が「働きやすい人」であるために、ぜひ参考にしてみてください。

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