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仕事に効く話

バービーさん「自分を卑下することなく、男性社会の中の“勝ち方”を身に付けよう」

キャリアや仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回は、お笑い芸人のバービーさんが読者のお悩みに答えます。管理職女性の苦悩と、「趣味」に関するモヤモヤにバービーさんが優しく解決策を示してくれました。

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バービーさん

バラエティを中心に、ワイドショーのコメンテーターやラジオのパーソナリティを務め、著書には講談社「本音の置き場所」に続き、PHPスペシャルで人気連載をまとめた「私は私で生きていく」を出版。
自身のYouTube「バービーちゃんねる」は登録者数29万人を超え、地元の町おこしやピーチ・ジョンとのコラボ下着をプロデュースし話題になるなど、多岐にわたり活躍中。

男性ばかりの管理職の中での立ち振る舞いとは

 
(相談者 35歳・IT関連)

管理職になりました。現場では女性が多かったのに、社内での立場が上がると途端に男性ばかりに。会議で意見を言うと「文句ばかり言わないで」と言われてしまい、凹んでいます。女性ばかりの会議では、言いたいことを言い合っていたのに、出世するほど忖度の空気があるような気がします。男性社会に順応できていないし、結局は仲間だと思われてないのかなと思うことも。
バービーさんは芸人という男性社会の中で、どう立ち振る舞ってきましたか?

 

バービーさんの回答「自分をすり減らさずに、勝つ行動をし続けよう」

私はかつて、男性社会の価値観に染まって迎合する、いわゆる「名誉男性」と言われるような立ち振る舞いをしてしまっていたと思います。相談者さんにとっては悪いお手本の象徴でした。

そんな昔の自分を反省しつつ、今も男性社会の中にいて思うことは、やっぱりそこには女性同士のコミュニティとは違う価値観があるということ。生きていく上での方法論が、男女のコミュニティで異なるなと個人的には感じます。

女性同士のコミュニティだと、共感、連帯といった「横」で繋がれることが多いですが、男性同士のコミュニティだと、力の上下関係といった「縦」のつながりを大切にし、明確な目的がないとコミュニケーションが成り立たないと感じることもあります。その違いを意識すると良いかもしれません。

ただ、これは女性である自分を抑えたり卑下したりすることではありません。あくまで「現代の男性社会で生きるためのオプションを持っている」という感覚で。例えば私の場合、言い方が悪いかもしれないですが「数字さえ持っていれば強い」という社会の中にいます。その中で自分をすり減らしていくのではなく、自分をしっかりと持って勝ちに行く感覚でいます。

相談者さんも感じているように、まだまだ世の中は男性社会です。現代を生きていくのであれば男性と対話するための言語を持っていても損はないはず。虎視眈々と社会の中で勝つための行動をし続け、タイミングを見計らって男性社会に一石を投じにいきましょう(笑)。

やりたいことがありすぎて焦ってしまう

 
(相談者 45歳・事務職)

やりたいことがたくさんあります。美容にお金をかけたいし、趣味のゴルフを楽しみたい。旅行に行きたいし、車も欲しい。たくさんの本も読みたい!

いっそ仕事も辞めて、今とは全然違う世界も経験してみたい。ディズニーランドのキャストやマクドナルドのクルー、デパートの受付、学校の支援員など、やってみたいことが次々と浮かびます!

でも、家事も手を抜きたくないし、大学生・高校生の子どもたちとの関わりも大事にしたい。

このように、やりたいことがありすぎて、時間もお金もいくらあっても足りないと感じます。いつも何かに追われ、満たされることが無い状態。焦りや欲求不満との折り合いのつけ方を教えてください!

 

バービーさんの回答「すぐに飽きても、“1”を何度も繰り返してみよう!」

この方はすごく私に似ています! 私もやりたいことが多すぎて、常に焦っているので、とても共感できます。

ということで、気になった物事にはなんでも手を伸ばしてみて良いと思いますよ。周りから「それって何のためになるの?」と言われるくらいちょこまか動いてみてはどうでしょうか? そういう挑戦って悪いことではないし、ちょこまか動いていたことが伏線となって一つになることがあるんですよ。

何事も長く続けなければならないという思い込みがありますが、そんなことはありません。私も何にもならないようなことに手を出しては辞めてを繰り返し、周囲にはあきれられていました。でも、行動を抑えていては何も芽吹きません。0よりは1を何度も繰り返した方が絶対に良い。例えば私は、子どもの頃からなんとなく植物が好きで、大人になってガーデンデザイナーの資格を取ってみたり、生け花に挑戦してみたり。でもその間にも何度も辞めてるし、楽しいと思った次の瞬間、すぐ飽きるんですよね(笑)。でもそれで良いと思っています。その経験が新しいやりたいことの伏線になっていたり、私の場合は仕事にも繋がったりしています。

初期投資が必要ないものだったら、できることからやってみてみては? マクドナルドのクルーだったら、募集している店舗も多いはず。ちょこまか動くって、人生にとってプラスだと思いますよ!

没頭できる趣味・特技が見つからない

 
(相談者 37歳・出版業)

仕事と子育ての間にできるリフレッシュとして、また大人の嗜みとして没頭できる趣味を探し続けています。

これまで運動系だと、ランニング、ボクシング、フットサルに挑戦。どれも最初は楽しいけれど長続きせず。料理も好きではあるけど、趣味と呼べるほど凝ったことをしていません。元々好きだった読書にも集中できなくなってきて、新しい音楽も聞かなくなりました。夢中になった「推し」への興味も薄れています。

友人と話していても、子育てのことか夫の愚痴しか話題がなく、つまらない30代になっている気がしてなりません。バービーさんはどうやって没頭できることを見つけていますか?

 

バービーさんの回答「自分に対する厳しさを捨ててみよう」

この方は、趣味が無いのではなく、逆に多趣味なのだと思います! 色々な経験をされているし、これらは立派な趣味です。恐らく、ご自身の中で趣味の判定レベルが厳しいのかも。別に趣味は人のためにやることではないから、堂々と趣味だと宣言して良いと思いますよ。

それでもなんとなく楽しみを見つけられていないのなら、インプットのフェーズが終わったのかもしれません。体験してきたことをアウトプットするフェーズに入ってみてはどうでしょう? SNSで発信したり、誰かに教えてみたり。とにかく外に向けて表現してみるとまた楽しめるかもしれませんよ。

私は新しいことに手を出しても3日坊主にもならず1回で終わる人間なので…(笑)。そんな人間もいるので、今がちょっとつまらないと感じるなら、自分に対する「厳しさ」のような重石を取り除いてみても良いと思いますよ。性格って、おかれる環境や自分の意識で変わるものなので。現に私は学生時代の性格診断で「自分に厳しく創造力が低い」と言われましたが、芸人を目指す上で創造力は必要! と思って意識したところ、今では真逆の性格になりました(笑)。

自分に対する厳しさを取り除くためには、思い込みを捨てて、とにかく心が動くことに時間を費やすことがオススメ。それもハードルを低く始めること。「原色が好きだから小物を買ってみる」とか「キラキラが好きだからその柄を見る」とか何のジャンルにも捉われずに、ちょっとした「好き」に時間を費やしてみてください。

【回答まとめ】


・自分の中のオプションとして、男性社会で生き抜く術を持っていて損はない

・「長く続けなければならない」という思い込みを捨てて、新しいことに気軽に手を出してみよう

・心が動くことに正直に動いてみたら、自分に対する厳しさもなくなる

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