部下とのコミュニケーションがうまくいく名言のイメージ画像

心が奮い立つ「名言集」

部下とのコミュニケーションがうまくいく名言

「仕事」というチームで協力するシーンにおいて、人とのコミュニケ―ションは、とくに重要と言えるでしょう。一方で、部下と密なコミュニケーションが必要になるほど、その難しさを実感している人も多いはずです。

 

そこで今回は、部下とうまくコミュニケーションをとるためのヒントとなる名言をご紹介します。

部下とのコミュニケーションの基本と言える名言

『人を熱烈に動かそうと思ったら、相手の言い分を熱心に聞かなければならない』

≪デール・カーネギー≫
「自己啓発書の元祖」とも呼ばれる講演家・作家。1888年生まれ、アメリカ合衆国ミズーリ州の農家出身。幼少期より演説や弁論術に興味を持ち、地元の弁論大会や討論会で優勝も経験する。州立大学卒業後は、セールスマン、俳優を経て、YMCA(キリスト教青年会)主催の「話し方教室」の講師に。実体験を交えた実践的なノウハウが好評を博し、多くの受講生や企業から依頼が殺到する人気講師になる。1922年にYMCAから独立すると、デール・カーネギー研究所を設立し、『人を動かす』『道は開ける』などを出版。ビジネス書・自己啓発書の名著として今なお世界中の人々に読み継がれている。


カーネギーが残した言葉の中でも、部下とのコミュニケーションの基本とも言えるのが『人を熱烈に動かそうと思ったら、相手の言い分を熱心に聞かなければならない』という名言です。


自分自身の経験をはじめ、他人の実体験や、さまざまな研究をもとに多くのコミュニケーションノウハウを蓄積してきたカーネギー。コミュニケーションにまつわる名言を、他にも数多く残しています。


例えば、

『人は誰でも、他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない。相手の心を確実に掴む方法は、相手が相手なりの重要人物であるとそれとなく、あるいは心から認めてやることである

人を動かすには、相手の欲しがっているものを与えるのが、唯一の方法である

非難は愚者でもできる、理解は賢者しかできない』 など。


管理職の方はもちろん、経営者も参考にするべき名言ばかりです。


これらの名言をすべて実践できればコミュニケーションのプロになれるのは間違いないですが、そう簡単ではないでしょう。まずは、コミュニケーションの基本ともいえる“部下の言い分を熱心に聞くこと”から始めてみましょう。

話の意図がうまく伝わらない時に思い出したい名言

『コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない』

≪ピーター・ドラッカー≫
「マネジメントの父」とも呼ばれる経営学者。1909年生まれ、オーストリア・ウィーン出身。高級官僚であり経済学者の父を持ち、幼少期より精神分析学者のフロイトや経済学者のシュンペーターなどのヨーロッパの知識人と交流を持つ。
フランクフルト大学卒業後、証券会社、投資銀行、新聞社と職を転々としたのち、1937年に渡米。ベニントン大学、ニューヨーク大学、クレアモント大学などで大学教授として教鞭をとる。その一方で、執筆活動にも精を出し、当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルも絶賛した『「経済人」の終わり』を皮切りに、『企業とは何か』など、40冊近い膨大な著作を世に送り出した。その専門領域は、政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、文学、美術、教育、自己実現など多岐にわたり、さまざまな分野に多大な影響を与えた。


『コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない』という名言は、話し手と受け手の間で生じる認識の違いを埋めるうえでとても大切な心得です。


部下とのコミュニケーションにおいて、「この件、この前も言ったのにな…」と意図がうまく伝わっていないと感じることはよくあるでしょう。部下が上司の話を聞いていなかったから…が理由ではなく、双方の立場や経験が違うために、ものの見方が異なることが原因になっているかもしれません。


ドラッカーはこの名言とともに「大工と話すときは、大工の言葉を使え」とのソクラテスの言葉を引用しており、コミュニケーションの受け手側の視座で言葉を選び、伝えることの大切さを説いています。


どうしても自分(上司)視点で物事を話すことも多いですが、認識の相違なくコミュニケーションを成立させるためには、受け手(部下)側の視点で伝え方を工夫してみましょう。

スムーズに部下へ仕事の依頼をするための名言

『自分自身を扱う際には、頭を用いなさい。ただし、他人を扱う際には、心を用いなさい』

≪エレノア・ルーズベルト≫
アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻であり、婦人活動家。1884年生まれ、アメリカ合衆国ニューヨーク市出身。父親は第26代大統領セオドア・ルーズベルトの弟で裕福な家庭だったものの、幼くして両親と死別。15歳で英国の女学校に入学する。1905年に遠縁のフランクリン・ルーズベルトと結婚。夫が州議会議員となり政界に進出したのをきっかけに夫の政治家としてのキャリアを支える一方、社会問題にも関心を持ち、社会的弱者の救済を信念として活動を展開する。
1933年にフランクリンが大統領に就任後も、女性の地位向上と人種差別撤廃にとくに力を入れ、大統領に代わって全米を視察。政策にも反映させていった。戦後、国連アメリカ代表として世界人権宣言の起草に尽力。世界のファーストレディと称賛された。


エレノアの女性らしいしなやかな感性が光る名言と言えるのが、『自分自身を扱う際には、頭を用いなさい。ただし、他人を扱う際には、心を用いなさい』です。


ファーストレディとして積極的に活動してきたエレノア。当然、残した功績はひとりで成し得たのではなく、数え切れない人々のサポートがありました。


リーダーとしてひとりで行う作業なら、ただただ論理的に思考し行動していけばよいかもしれません。しかし、誰かに協力してもらいたい時、何かをお願いしたい時など、他人とコミュニケーションを取っていく場面では、論理だけを振りかざしても人を動かすことはできません。


お互いに気持ちの良いコミュニケーションを取るには、相手の立場、気持ちに寄り添い、心に訴えることが大切です。部下に何かを依頼するときは、この名言を思い出してみてください。
  • line
  • リンクトイン

RANKINGランキング

  • 週間
  • 月間