LiLiCoさん「仕事もプライベートも、自分の心と向き合い、人と繋がることを意識しよう」
キャリア、仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き、現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。回答者はタレント・映画コメンテーターのLiLiCoさん。今回は、30代、50代それぞれのキャリアに関する悩みや、友人関係の悩み、お酒の席での振る舞いなど、様々な境遇にいる女性の4つの悩みに答えます。
目次
LiLiCoさん
映画コメンテーター/タレント
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日、1989年から芸能活動スタート。TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」など出演番組も多数。アニメ「サウスパーク」では声優として、またナレーション、俳優などマルチに活躍。ファッションにも意欲的に取り組み、服やジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。
30代、やりたい仕事がわからない
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LiLiCoさん回答「自分が何に心を動かされるのかを、もっと感じとろう」
まずは自分としっかり向き合いなさい!
あなたが今その仕事をしているのは、あなたの足がそこに向いて行ったから。誰かのせいでも誰かのためでもありません。まだ30代なら、社会人として最初の10〜15年しか働いていないはず。何をしたいのかわからないのなら、今の仕事を続けていくしかないと思いますよ。
私も就活関連のイベントのトークショーに出させていただくことが多いのですが、あなたと同じような悩みを抱える若者は多いと感じます。良い大学を出たものの、自分のやりたいことがわからないと。
そう思うのは、自分が毎日きちんと「感じて」生きていないことが原因だと思います。
自分が何に心を動かされ、どう感じたかに敏感に生きていれば、自分がやりたいことが見えてくるはず。「楽しい」と思った瞬間がどういう瞬間なのかわかれば、その好きなことを仕事にすれば良いのだから。
Happyは待っていたら訪れません。自分の中にあるHappyに気付かない限り、Happyにはなれませんよ。自分の心の中のHappyに気付ければ、自分がなぜいまの仕事をしているかも、おのずとわかると思いますよ。
あとはもっと外に出て人と繋がること。転職活動をして面接して…だけが仕事との出会いではないですからね。
例えば、喫茶店に行って「ここのコーヒーすごく美味い!」と思ったら、そこのアルバイトに応募してみる、とかも仕事との出会いですよね。
そして、たくさんの人と繋がっていれば、「私こういうことできます」と言った時に、ちょうどそのスキルを探している人が近くにいる確率が上がる。そうやって見つけるのが仕事だと、私は思いますよ。
仕事以外の生きがいの探し方
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LiLiCoさん回答「自由なのだから、固く考えず、やりたいことはなんでもやる!」
自由で最高の人生じゃないですか! このコーナーの他の相談者の方々が、あなたの人生を羨ましがってますよ(笑)。
これから思う存分、自分を大切にしたら良いんですよ! 仕事だって定年だからと辞めなくて良い。自分がやりたいことがなんでも仕事になる時代なんだから。例えば趣味で作った編み物がInstagramで販売できる時代ですよ? やりたいと思ったことをなんでもやってみてください!
友人関係も、仕事の人間関係から気が合った人と付き合っていけば良いわけで。固く考え過ぎず、仕事とプライベートを分ける必要はないと思います。私もいま周りにいる友だちは仕事がきっかけの出会いがほとんど。本当の友だちは何歳からでもできますよ。
自分の稼いだお金が自分だけのモノというのは最高! 自分のために美味しいご飯を食べて、これからも幸せに過ごしてください!
昔からの女友だちの集まり。会話の内容に悩む
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LiLiCoさん回答「無理せず離れて、どんどん新しい友だちをつくろう!」
「昔からの友だちだから」というのに縛られない方が良いと思います。
私も、子どもの頃「おばあちゃんになっても遊ぼうねー!」って何百人に言いまくっていましたが、今はその頃からの友だちって1人しかいないです(笑)。
人って、歳を重ねるとママになった・ママになれなかった、結婚した・離婚した…と色んな立場に分かれるんです。社会に揉まれることで、マインドが別の方向に向くんですよ。
「この人たちと話が合わないな」「居心地悪いな」と思った時は、もう友だちじゃないのだから、離れて良いのでは? と思います。だって仕事や子育ての話って、あなたが頑張ってきた話でしょ? 傷つくのはそれぞれの感覚であっても、それをマウンティングだと捉えられるのは、もう友だち関係が破綻している証拠だと思いますよ。
自分を振り返ってみても、20代の時は誰とでも友だちになれたけど、30代になってだんだん話の合う・合わないが出てくる。そして、40代で本当の友だちが残る感覚はありました。
だから、どんどん新しい友だちをつくっていきましょうよ!
例えば、私は祖母から「毎日違う道で帰りなさい」と言われて育ちました。違う道で帰ると、知らなかった美味しいパン屋さんに出会うかもしれない。そしてそこの店主と話して顔見知りになるかもしれない。そこから「ここのパン屋さんも美味しいから今度行ってみよう」なんて話になるかも。そうやって人の輪が広がっていきますから。
毎日の通勤で同じ道を往復するだけではなくて、ちょっと寄り道してでも面白いことを見つけて、人と繋がってみることを意識してみても良いかもしれないですね。
大人としてのお酒との付き合い方とは?
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LiLiCoさん回答「『呼ばれる人』になって、仕事でも出世しよう」
自分の話を聞いているかのような相談で面白い!(笑)
まず、あなたは最高の女性ですよ! 自分の過去の失敗を笑いながら話せる人って、すごく貴重ですから!
それに、お酒の勢いで「話さなくても良いこと」って、そこまで酷いことは言っていないと思いますよ。せいぜい上司の悪口とかレベルなはず。周りが聞きたくもない下品な話とか、社会的にNGとされていることは喋ってはいないですよ。実際、誰にも怒られてないみたいだしね。みんなが笑ってくれているなら、なんの問題もありません。
私もこれまでの人生で、二日酔いで頭痛くて何もできない…という無駄な日々を何日も過ごしてきましたし、自己嫌悪にもなりました。でも、徐々に自分で「これ以上飲むとマズイ」というのがわかるようになりますよ。私も50代になりお酒が弱くなって、リミットを自覚するようになりました。
あなたのようなお酒が強い女性は貴重な存在。しかも「盛り上げたい」という気持ちがあることはすごく良いこと。みんなあなたみたいな人と楽しく飲みたいはず。
そうやって、人から呼ばれる人になることは、仕事上でもとても大切なことです。私の周りのお酒が強い女性、実は、みんな出世してますよ。
あなたもその強みをポジティブに使っていきましょう! 出世街道に乾杯!
【回答まとめ】
・自分が「何に対してどう感じたか」に、もっと敏感でいよう
・日常の中にも、新しく友だちをつくるチャンスはたくさんある
・お酒の力であれ、人から好かれる「呼ばれる人」になることは大切。お酒のリミットさえ自覚していれば、強みにもなりうる
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