堀井美香さん「揉め事が起きた時は、話し合いで妥協点を見つける努力を」
キャリアや仕事、人間関係、健康、家族、恋愛…。悩み多き現代女性たちに寄り添う人気企画「お悩み相談室」。今回はプライベートの人間関係のお悩みについて、アナウンサーの堀井美香さんが答えます。
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堀井美香さん
フリーランスアナウンサー。1972年生まれ、秋田県出身。1995年、TBSにアナウンサーとして入社。2022年3月に退社。現在は数々の人気番組のナレーションを担当し、ジェーン・スーさんとのPodcast番組『OVER THE SUN』のラジオパーソナリティとしても活躍。自身が開催する朗読会もチケットが即完売するほど人気。
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堀井さんの回答「社会的にNGであると突きつける」
こんなことを言う人がまだいるなんて! これはもうはっきり「いま妊活中です」って言い切っちゃった方が良いと思います。そうすれば相手も踏み込んでこないし。それでも踏み込んできたりあまりに酷い質問をされたりしたら、「その質問、社会的にNGですよ」というのを教えてあげる。「私は良いけど社会は認めませんよ」といった伝え方なら相手も怯むかな。「今裁判を起こしたら慰謝料とれますよ」とか冗談で嗜めながらも強いワードでお灸を据えてください。やっぱり今の世の中の風潮がわかっていない人は、誰かに言われないとずっとわからないままですから。
あと逆に軽く受け流すのも効果的。例えば親や親戚に「結婚は?」「こどもは?」と聞かれたら「確かに〜」「それな〜」と今どきの若者風にノってみる(笑)。そうすると相手は暖簾に腕押し感があるのか、案外それ以上突っ込んできません。嫌なこと言ってくるデリカシーがない人の声は、雑音だと思っておいて良いんですよ。
夫、両親、娘…誰の味方であるべき?
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堀井さんの回答「お互いの妥協点を探る会話は、プライベートでも仕事でも大事」
友だち関係よりも親戚関係って、覆水盆に返らずで関係を再構築するのはなかなかむずかしいんですよね。なのでもうこれ以上悪くならないようにするのが、今できることですかね。
夫婦関係は良好ということで、やっぱり今の家族=夫と娘の関係を優先するのが良いのかなとは思います。まずは優先すべき方をフォローするつもりで、夫の不満を聞いてみる。今後両親の対応をどうしたら良いのか、どうやって自分は付き合ったら良いのかをリクエストとして聞く。「あなたの気持ちは優先する」ということを伝えつつも、その上で「私にとっては大事な両親である」ということも伝えて。そこで譲歩のラインを相談した方が良いと思いますよ。
例えば夫側が「娘を合わせたくない」なら、「一切会わせないわけには行かないから、どの頻度ならあなたは許せると思うの?」とか。何か揉め事が起きた時にお互いの妥協点を探っていくコミュニケーションは仕事においても不可欠なことです。
「全てあなたの意見を聞く」も「全て自分の意見を押し通す」というのもNG。せっかく話し合える夫婦関係ならば、お互いが一番腹落ちするポイントを探ってみてください。
【回答まとめ】
・デリカシーが無い人には「社会的にNG」であることを教えてあげる。
・揉め事が起きたら、相手の意見を全て飲むのも自分の意見だけを押し通すのもNG。
・お互いの妥協点を話し合いで探るスキルは、仕事においても必要。
(取材・執筆:菱山恵巳子)