さくらももこさんの元気が出る名言
『ちびまる子ちゃん』に代表される、数々の名作を世に送り出した漫画家・さくらももこさん。
作品を通して語られる彼女の言葉は、くすっと笑ってしまうようなユーモアを備えながら、読んだ人を前向きな気持ちにさせるパワーを持っています。
今回は、数多くの名言の中から珠玉の3選をお届けします。
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あれこれ考えすぎてしまっている時、励まされる名言
- 『未来や過去に束縛される生き方は自然じゃないさ 肝心なのは今なのさ』
≪さくらももこ≫
漫画家。1965年生まれ、静岡県清水市出身。高校時代から本格的に漫画を描き始め、1983年に『きらきら絵日記』で「りぼん漫画スクール」に入選。翌年には『教えてやるんだありがたく思え!』で念願の漫画家デビューを果たす。
1986年の短大卒業後、出版社に就職するも2ヶ月で退社。漫画家一本で生きていく決意を新たにし、同年に「りぼん」で『ちびまる子ちゃん』の連載をスタートした。1989年には同作品で第13回講談社漫画賞を受賞し、翌年からアニメ化。作詞を担当した主題歌「おどるポンポコリン」が、その年のレコード大賞を受賞する。その後も『神のちから』や『コジコジ』などの漫画作品、『もものかんづめ』などの多数のエッセイ本を手掛けた。
さくらももこさんの代表作である『ちびまる子ちゃん』。とりとめもない日常の喜怒哀楽を描いた作品であり、彼女自身の人生観がよく表れています。
そんな『ちびまる子ちゃん』には、キャラクターのセリフを通してさくらももこさんの名言が数多く残されていますが、『未来や過去に束縛される生き方は自然じゃないさ 肝心なのは今なのさ』という名言もそのひとつです。
『ちびまる子ちゃん』8巻で登場するこの言葉は、「ノストラダムスの大予言」にうろたえるまる子たちに、クラスメイトの花輪くんがさらりと放った一言で、『明日は自分で作るものなのさ』とのセリフが続きます。
まだ不確定な未来、そしてもう変えることができない過去に対して、不安に思ったり、ネガティブな想像力を膨らませてしまった経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
頭の中で考えをいくら巡らせても、答えを導き出すことはできません。理想的な未来を手繰り寄せられるかどうかは、花輪くんが何気なく口にした名言の通り、“今、どのように行動するか”次第です。
未来や過去に捉われ、つい後ろ向きな思考をしてしまった時に、この名言を思い出してみてはいかがでしょうか。
平凡だと感じられる日常を豊かにする名言
- 『自分に起こる事をよく観察し、面白がったり考え込んだりする事こそ人生の醍醐味だと思う』
- さくらももこさんは『ちびまる子ちゃん』の他、さまざまな作品を通して、独自の感性でファンを魅了してきました。
多感な思春期の日々を綴った自伝エッセイ『ひとりずもう』も名作のひとつ。見栄を張ったり背伸びをしたりせず、自然体な心温まる名言が数多くあります。
中でも、『毎日、人の数だけ違う事が起こっている。同じ日なんて無い。一瞬も無い。自分に起こる事をよく観察し、面白がったり考え込んだりする事こそ人生の醍醐味だと思う』という言葉は、さくらももこさんらしさがよく表れている名言です。
会社と自宅の往復を毎日していると、全く同じ日常を繰り返しているように思える時があるかもしれません。しかし、人との会話、その日食べたもの、歩いている時に見える景色など、1日として同じということはないはずです。
さくらももこさんは自分に起こる1日1日を振り返り、さまざまな出来事に思いを馳せることで、オンリーワンのセンスやユーモアを磨いてきたのかもしれません。
取り留めのない日常の中にも、新鮮だな、不思議だなと思える出来事が、毎日きっとあるはずです。同じような日々の連続に「面白みがないな」「ちょっと疲れたかも…」と感じた時に、ぜひこの名言を思い出してください。いつもの日常が少し違って見えて、感性が豊かになるかもしれません。
我慢の日々に辛さを感じた時、元気が出る名言
- 『やりたい事がやれない時期は、本当の夢が見つけられる絶好のチャンスです』
- 漫画家はひとり黙々と作業をすることも多く、我慢強さが求められる仕事です。『ちびまる子ちゃん』のような連載作品を手掛ける場合、好きなこと、やりたいことを我慢しなくてはならない時期も多くあったでしょう。
そんな自分を律することが求められる時期に思い出したいのが、『やりたい事がやれない時期は、本当の夢が見つけられる絶好のチャンスです』という名言です。
この言葉は、『ちびまるこちゃん』4巻の本編巻末に収録されている「ももこのほのぼの劇場」で語られています。「夏の色もみえない」というタイトルの作品で、高校受験を控えた中学3年生の夏休みの様子が描かれています。
友達と遊んだり、家族旅行へ行ったりと、夏を楽しみたい気持ちをなんとか抑えて勉学に励むのは、本人にとっては辛い時期かもしれませんが、さくらももこさんはこの時期を「夢の育成期間」と表現しています。
やりたいことができない期間は、自分自身と真剣に向き合える期間でもあります。自分が本当に求めていること、実現したい夢を見つけられるかもしれません。
作中の設定は中学3年生ですが、大人になってからも、仕事と家庭の両立に追われて我慢が必要な時期がきっとあるでしょう。そんな苦しい時こそ、自分の本音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
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