共働き女性へのアンケート結果発表! 平日の「自分時間」は1時間未満!? 忙しすぎる実情とは
Be myselfでは、女性がもっと自分らしく働ける社会を実現すべく、働く女性の本音を定期的に調査しています。
今回、「共働き夫婦の実情」についてのアンケートを実施しました。家事・育児分担やそこに対する本音、お互いのキャリアへの理解など、アンケートの結果を発表します。
■アンケート対象者:20代〜50代の共働き女性100名(※会社員・自営業・公務員含む)
平日の家事負担は、まだまだ女性に偏りがち
まずは、「家事の分担」を夫婦でどのように行っているかについて。仕事がある平日、休日と分けてアンケートをとりました。
平日は「やや自分(女性側)が多い」「自分が多い」が合わせて約7割と、女性側に負担が偏っている印象です。休日になると「夫と折半」の割合が平日の13%から26%に増え、その影響もあってか、「やや自分(女性側)が多い」「自分が多い」と感じる人は約6割に減っています。
この実情を当事者はどう感じているのでしょうか?
「現在の家事分担についてどう思っているか」については、最も多いのが約半数の「変えなくて良い」という意見。
「食事は作り置きをして、ネットスーパーやUber Eatsなどの宅食サービスもフル活用!そもそも 夫婦二人だけで家の中のことを回そうとしない」(40代・自営業)
このように「変えなくて良い」と考えている人の中には、外注サービスを上手く活用している人も。一方で37%の人は「自分の負担を減らしたい」とやはり感じています。
「夫はお願いしたことは何でもやってくれるけど、その前に自ら動いてくれたら嬉しいです」(30代・会社員)
「料理にチャレンジしてほしい! 『できないから』と、なぜか料理は私が担当になっています。私も結婚前はできなかったので、スタートは同じなのに…」(30代・会社員)
パートナーに対する厳しめな意見も見られました。
負担を「変えなくて良い」と回答した方の中には、現状の負担に満足している人もいれば、 現実との折り合いから今の負担を受け入れてしまっている人もいると想像されます。いずれにせよ、家事分担について、夫婦でのすり合わせは必須となります。
育児負担は、平日と休日で大きな差が
では、育児の分担はどう感じているのでしょうか?
※回答者のうち子どもがいる76名の方にアンケート
育児分担について、平日は「やや自分が多い」「自分が多い」が77%でしたが、休日となると「夫と折半」が最も多く40%。次いで「やや自分が多い」と感じている人が34%でした。
「育児時短勤務中なので、平日子どもと過ごす時間はどうしても私の方が長くなります。その分、休日は家族3人で1日過ごしていることがほとんどです」(30代・会社員)
働き方を夫婦で調整している関係で、平日と休日で差が出ている模様。実際、育児負担に関しては約7割が「変えなくても良い」と感じている結果に。
育児の分担に満足している方が多いのは、少しずつですが働き方の変化や社会の価値観の変化の良い影響が表れているのかもしれません。
約半数が、平日の「自分時間」は1時間未満と回答!
続いて、夫婦それぞれの残業時間についても見ていきましょう。
自身の残業に関しては「残業できていない」「かなりセーブしている」「ややセーブしている」が合わせて65%。中には「時短勤務中だから残業できない」という方もいましたが、それも含め、家事・育児と両立させながら残業をする難しさが見え隠れします。
一方、夫側は半数以上が「特に気兼ねなくしている」という結果に。
2児の子育て中の方からはこんな回答も。
「夫の残業時間を少なくしてほしい! 子どもは高校生と小学生ですが、それでもまだ全然手がかかります。むしろ会社の規則で子どもが小学生以降は時短勤務ができなくなったので、いっぱいいっぱい。平日に自分の時間を取れるようにしたいです」(40代・会社員)
忙しい共働き夫婦は、どうしても「お互いの時間の奪い合い」のようになってしまうケースも多々ある模様。そこで「家事・育児・仕事・介護以外の“自分の時間”を取れているか」もアンケートでは聞きました。
残念ながら、平日は「1時間未満」が半数という結果に。休日も約4人に1人は「1時間未満」となった一方、「3時間以上」の自分時間を確保できている人も37%にのぼりました。
どうしても少なくなりがちな“自分時間”を確保するためにこんな工夫も。
「通勤時間はリラックス時間として捉えて、動画を見たり本を読んだり。なるべく仕事のことは考えないようにしてます」(20代・会社員)
「仕事を受ける時は自分ができると思う7割の分量で。また、家事も完璧を目指さない。そうすると夫にも子どもにも優しくなれる気がします」(30代・自営業)
「なんでも移動時間を最小限にしています。仕事も在宅勤務をよくするようにしているし、プライベートでもスポーツジムや日々の買い物はなるべく近場で済ませるようにして、時間を節約しています」(40代・会社員)
自分なりの工夫で心と身体の余裕をつくっている模様。その反面、もう少し時間に余裕が持てる働き方が一般的になれば。根本的な忙しさの解消にはまだまだ課題が残りそうです。
お互いのキャリア観を理解している夫婦が大多数
さて、とても忙しい共働き夫婦ですが、夫婦間のコミュニケーションはどの程度とれているのでしょうか? 「夫婦の対話時間」についてどう感じるかもアンケートで聞きました。
「ほどほどには取れている」「十分に取れている」と感じる方が合わせて74%と、思いのほかなかなか良い結果に。
「夫婦の会話を積極的にするようにしています。仕事で成功したこと、大変だったことなど、何でも話します。『言わなくてもわかるだろう』は、すれ違いの元だと感じますね」(30代・会社員)
「夫婦間で仕事への情熱を共有をするようにしています。そうすることで、片方の仕事が忙しくて家事や育児の負担がもう片方にかかってしまう時でも、相手を思いやれる」(40代・自営業)
お互いの仕事に関する話題を積極的にしている夫婦も多そう。ということで、「夫婦でお互いのキャリア観をどれくらい理解していると思うか」についても聞きました。
「夫が私のキャリア観をとても理解している」「ある程度理解している」と感じている方は合わせて83%とかなり高い割合。「私は夫のキャリア観をとても理解している」「ある程度理解している」と感じている方も同じ割合です。お互いのキャリア観を理解している夫婦がとても多いという結果に!
家事・育児負担の偏りや、忙しすぎる実情など、まだまだ課題も残る共働き。一方で夫婦それぞれがキャリアを尊重しているというのはとても良い傾向です。今後、もっと共働きがしやすい世の中になればと感じます。